長崎日大は龍谷大平安、海星は社と初戦 選抜組み合わせ抽選会
第95回記念選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の組み合わせ抽選会が10日にあり、海星は大会第3日の第1試合で社(兵庫)と、長崎日大は第4日の第2試合で龍谷大平安(京都)と、それぞれ対戦することが決まった。日程が順調に進めば、試合開始は海星が20日午前9時、長崎日大が21日午前11時半の予定だ。
午前9時に大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールで始まった組み合わせ抽選会。同一地区の出場校同士は準々決勝まで、同一都道府県の出場校同士は決勝まで対戦しないようブロック・ゾーンに振り分ける予備抽選の後、全36校の主将がくじを引いた。
「15番です」。海星の田川一心主将(3年)が引き当てた相手は社だった。海星と同じく夏春連続の甲子園。昨夏の甲子園の第2戦で海星が下した強豪天理(奈良)を昨秋の近畿大会初戦で退けた。
「昨夏と同じく機動力が社のチームカラーと思うが、相手がどうあれ、自分たちの野球を徹底したい」と田川主将。「うちには二枚看板の投手がいる。バッテリーを軸に伝統の守り勝つ野球ができれば間違いなく勝利に近づける。昨夏は2勝で終わったので、ベスト8にあたる3勝以上をめざしたい」と意気込みを語った。
「34番です」。長崎日大の平尾大和主将(3年)が引き当てたのは龍谷大平安。旧名の平安高校時代から名の知れた甲子園の常連校だ。
平尾主将は「小さい頃から強豪だと感じていた。守備から流れを呼び、ここぞという場面で打つ。リズムの良い試合をしたい」。その上で「昨春先輩たちが成し遂げられなかった勝利を達成したい。主将として先頭に立ち、大声を出して引っ張っていく。まずは1勝を目標に戦う」と闘志を燃やしていた。
客席では監督や責任教師らが見守った。
海星の加藤慶二監督は「相手に引っかき回されて守備が崩れると一気に試合を決められてしまう。落ち着いて守ることに集中し、失点は打たれた点数だけにとどめたい。目標の3勝をつかむための大事な初戦だ」。長崎日大の平山清一郎監督は「選抜最多出場の伝統校と試合ができて光栄だ。堅実な野球をする印象があり、昨春も経験した平尾を中心に何とか接戦に持ち込みたい」と抱負を語った。(三沢敦)
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学年は新年度の学年で表記します。