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大阪桐蔭・前田から念願のヒット 元バッテリー、報徳学園・林の決意

2023年3月31日20時06分

朝日新聞DIGITAL

 (31日、第95回記念選抜高校野球大会準決勝 大阪桐蔭5―7兵庫・報徳学園)

 八回裏2死一塁、報徳学園の林純司選手(3年)が熱望していた打席に立った。マウンドには大阪桐蔭のエース前田悠伍主将(3年)。どうしても打ちたい相手だった。

 ずっと追いかけてきた友でライバルだ。中学時代に滋賀県長浜市の硬式野球チーム「湖北ボーイズ」でバッテリーを組んだ。コロナ禍で練習できなかった時期も、電話をつないで一緒にトレーニングをしたり、山でダッシュしたりと仲が良かった。

 進学先は分かれ、1年生の頃から前田投手は注目を集めた一方、自分は思うようなプレーができずベンチ入りも遠かった。「すごいな、頑張ってるな」とひとごとのように見ていた。

 だが、チームの最上級生になる2年生の秋が近づくにつれ「あっちだけが成長していて、自分は何をしているんだろう。もっと頑張らなきゃ」と意識が変わっていった。練習ではより厳しく自分を追い込んだ。

 昨秋の県大会からレギュラーになり、近畿大会では準々決勝、準決勝と2試合連続で勝ち越し適時打を放った。だが、大阪桐蔭との決勝は前田投手に完封され0―1で敗れた。

 悔しさを胸に、前田投手からヒットを打って大阪桐蔭に勝つために練習に励んだ。寮の自室のテレビの横に飾った硬球には「甲子園決勝の舞台で待ってる」と書かれている。高校入学で地元を離れる前日に前田投手からもらったものだ。

 決勝ではなかったが、甲子園の準決勝で再び相まみえることになった。

 「絶対やり返す」と臨んだこの試合、5点先取された三回裏にチーム初安打を放ち、七回には2点適時二塁打を放つ。その後、ライバルが登板し、迎えた八回の勝負。5球目を振り抜くと、打球は三遊間を抜けていった。

 しかし、念願の相手からの安打には大きな喜びはみせなかった。「打てたことはうれしいけど、満足のいく一打じゃなかった」

 試合後、前田投手から「頑張れ」と声をかけられ「おう」と応じた。友の思いも胸に、決勝に臨む。(熊谷姿慧)

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