専大松戸、2年ぶり2度目の選抜大会出場 エースは150キロを記録
第95回記念選抜高校野球大会(日本高校野球連盟など主催、朝日新聞社後援)の出場校を決める選考委員会が27日にあり、専大松戸(千葉県松戸市)が選ばれた。選抜出場は2年ぶり2度目で、甲子園出場は春夏通じて4度目。地元からは、喜びと活躍を願う声が上がった。
午後3時43分、報道陣とともに選考委員会のネット中継を見ていた五味光校長が出場決定を確認すると、グラウンドで待つ選手たちに報告した。緊張した面持ちの選手たちは拍手で喜びを表現し、笑い合った。
大森准弥主将(2年)は「待ち遠しかった。応援してくれた方々に感謝したい。野球を本気で楽しんでいる姿を見てほしい」と意気込んだ。
チームは昨秋の県大会で優勝した勢いそのままに、関東大会の決勝まで進んだ。打線は県大会6試合で計48得点を挙げた。中軸の中山凱選手(1年)は「夢の舞台で緊張するかもしれないが、目標はホームラン。球が速い投手にも対応できる練習をしていく」と話した。
昨夏の千葉大会で150キロを記録したエースの平野大地投手(2年)は秋に負傷した肩の治療が終わり、1月にブルペンに戻った。「武器の直球だけでなく、変化球も大事になる。下半身を強化してカーブやスライダーを磨き、8強以上をめざす」と意欲を見せた。
持丸修一監督は投打ともに粘り強いチームを育ててきた。「千葉の松戸に専大松戸あり、と言ってもらえるようになったかな。少ないチャンスをものにして勝ち抜く試合をしたい」と話した。
学校創立と創部は1959年。野球部は2015年に夏の甲子園に初出場し、21年は春夏連続出場を果たした。北海道日本ハムファイターズの上沢直之投手や福岡ソフトバンクホークスの高橋礼投手、横浜DeNAベイスターズの深沢鳳介投手などのプロ野球選手を輩出している。
組み合わせ抽選会は3月10日にあり、大会は同18日に開幕する。(宮坂奈津、斎藤茂洋)
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■専大松戸の昨秋の戦績
県大会 優勝
1回戦 ○8―2● 敬愛学園
2回戦 ○6―0● 千葉北
3回戦 ○11―7● 千葉経大付
準々決勝 ○7―2● 木更津総合
準決勝 ○5―4● 市船橋(延長11回)
決勝 ○11―2● 成田
関東大会 準優勝
1回戦 ○7―0● 明和県央(群馬)(7回コールド)
準々決勝 ○4―3● 作新学院(栃木)
準決勝 ○5―3● 慶応(神奈川)(延長10回)
決勝 ●3―9○ 山梨学院
■専大松戸の甲子園戦績
春の甲子園
2021年 1回戦 ●0―2○ 中京大中京(愛知)
夏の甲子園
2015年 1回戦 ●2―4○ 花巻東(岩手)
2021年 1回戦 ○6―0● 明豊(大分)
2回戦 ●2―6○ 長崎商