2年連続出場の広陵「全員野球で必ず日本一に」 大阪桐蔭を強く意識
昨秋の明治神宮大会で準優勝の広陵は、2年連続の選抜出場だ。昨春の甲子園を経験したメンバーも多く、投打で選手層が厚い。
打線の軸は、高校通算49本塁打の真鍋慧(けいた)。昨秋の公式戦では4本塁打を放った左のスラッガーだ。神宮大会は2年続けて決勝で大阪桐蔭に敗れており、真鍋は「悔しい気持ちでいっぱい。リベンジしたい」。
この冬はチーム全員が逆らわず力強い打球を意識して振り込んできたといい、主将で4番の小林隼翔は「個人の技術は(大阪桐蔭に)劣っているところがあるので、チームとして強くなることを心がけてきた」と話す。
真鍋は朝昼晩の食事でそれぞれ米を1キロ近く食べ続けて体重は95キロに。ロングティーなどでは打球に力が伝わる手応えが出てきたという。
「甲子園でホームランを打つのが夢。全員野球で必ず日本一になる」
一方の投手陣は、昨秋に急成長した左腕エースの倉重聡が引っ張る。
昨夏は背番号1をつけた1年生の高尾響や、昨春の選抜大会でマウンドに立った岡山勇斗など速球派右腕もそろう。
目指すは2003年以来20年ぶり4度目の大会制覇だ。
中井哲之監督は「(優勝を)狙いたい。高い意識を持って常にそこを目指して対話しながらやってきた。みんなで甲子園で喜びたい」と力を込めた。(辻健治)