吉報にグータッチ 鳥取城北、センバツ2年ぶり出場へ 中四国6番目
第95回記念選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の出場校が27日発表され、鳥取県勢の鳥取城北が2年ぶり4回目の出場を決めた。
鳥取市内の同高校ではこの日午後、石浦外喜義(ときよし)校長と大林仁監督が校長室に集まり、オンライン画面で選考委員会の発表を見守った。中国、四国両地区を比べて選ぶ最後の6枠目で鳥取城北の名前が挙げられると、2人は笑顔で握手を交わした。
石浦校長は別室のホールで待っていた約80人の野球部員のもとに向かい「鳥取県代表としてしっかりと練習に精進してほしい。本当におめでとう」と吉報を伝えた。それを聞いて、静かにグータッチをする部員もいた。
鳥取城北は昨秋の県大会を制し、中国大会ではベスト4に入った。準決勝では、優勝した広陵(広島)に6―8で敗れたが、中盤まで3点をリードするなど、善戦したことが評価された。
大林監督は「中国大会を終えてどうなるかと毎日過ごしていた。ほっとしたのと、より一層気持ちを引き締めて準備していこうという思い」と語った。
河西華槻(はづき)主将(2年)は「実力が上の高校は全国にいっぱいあるが、粘り強く負けない野球で強豪校にも勝ちたい」と意気込んだ。目標は大きく、全国制覇と掲げた。
中国大会で好投したエース新庄空(そら)君(同)は昨秋より体が一回り大きくなり、ボールの質や伸びが向上したと大林監督からも認められたという。甲子園での投球について「欲を言えば主役に。どの高校も嫌がるピッチャーになりたい」と意欲をみせた。(清野貴幸)