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県大会のつまずきで脱した「弟気質」 仙台育英は夏春制覇目指す

2023年1月27日21時00分

朝日新聞DIGITAL

 今春の第95回記念選抜高校野球大会の出場校が発表され、昨夏の甲子園覇者の仙台育英が選ばれた。

 仙台育英の部員たちは、ライブ中継で2年ぶり15回目の出場決定が告げられても、神妙な表情を崩さなかった。

 昨夏の甲子園では東北勢初の優勝に輝き、深紅の大優勝旗を持って白河の関(福島県白河市)を越える悲願を達成。その優勝メンバー18人のうち8人が、今の主力だ。2度目の全国制覇をもくろんでいて、須江航監督も「経験で言えば一番のチーム」と胸を張る。

 だが、昨秋の県大会でつまずいた。決勝戦で強豪の東北に競り負けたのだ。

 山田脩也主将(2年)は「前のチームからの連勝が途切れて、くやしくて何も考えられなかった」と振り返る。

 足りないものを話し合い、率先して動くメンバーが少ないことに気づいた。「自分たちは『弟気質』だけど、積極的に声掛けするように意識した」

 続く東北大会で、再び相まみえた東北を決勝で下した。「(甲子園の)優勝校というプレッシャーを感じていたけど、自分のやることを丁寧にやれば結果はついてくる」と分かった。

 持ち味は、前チームから引き継ぐ「守り勝つ野球」だ。

 投手層は厚く、最速140キロ超の投手が1月時点で9人。昨夏に貢献した右腕高橋煌稀(こうき)君(同)と右腕湯田統真君(同)、左腕仁田陽翔(はると)君(同)はいずれも140キロ台後半。この3人を軸にした継投策で的を絞らせない。

 課題とされる打撃は冬のトレーニングで力強さを増しているという。

 全国から追われる立場になったことについて、須江監督は「夏春連覇への挑戦権を持っているのは自分たちだけ。全国の強豪に負けないように追いかけたい」。

 部員たちはこの日、写真撮影に移ってから「よっしゃー!」と喜んだ。山田主将は「2度目の初優勝に向けてチーム一丸となって頑張ります」と意気込んだ。(武井風花)

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