社の打力を評価、高田商は落選 「地域性」考慮せず 近畿の比較白熱
昨秋の成績に基づき、有力視された学校が順当に選ばれた印象だ。
最大の注目は近畿の最終7枠目だった。
近畿王者の大阪桐蔭が明治神宮大会で優勝したことで、「神宮大会枠」として増えた1枠だ。
近畿8強の社(兵庫)と高田商(奈良)の比較で議論は白熱したという。最終的に、奈良県大会の決勝で高田商が敗れた天理を相手に、社が近畿大会1回戦で13―7と打ち勝った点が評価された。
昨年は東海大会準優勝校が漏れ、4強の学校が選ばれる「逆転現象」が起きた。
これが物議を醸し、今大会は「複数校の評価が並んだ場合、できるだけ多くの都道府県から出場できるよう地域性も考慮する」などとする選考ガイドラインが設けられた。
地域性でいえば6枠目までで近畿で唯一、選出がなかった奈良県の高田商に分がありそうなものだが、大会事務局は「地域性を俎上(そじょう)に載せる以前のところで社を推す声が多かった」とした。