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仙台育英の須江監督講師に 県高野連が指導者研修会

2023年1月8日10時15分

朝日新聞DIGITAL

 昨夏の全国高校野球選手権大会で東北勢初の優勝を果たした仙台育英(宮城県)の須江航(わたる)監督(39)を講師に招いた研修会(島根県高校野球連盟主催)が7日、島根県出雲市大社町北荒木の県立大社高校であった。

 須江さんは埼玉出身。大学卒業後、系列の中学で監督になった後、2018年に母校の仙台育英の監督になった。甲子園の優勝インタビューで「青春って、密なので」「全国の高校生が苦しい中でもあきらめず、努力してきた。みんなに拍手してください」と答え、共感を呼んだ。

 研修会は島根の高校野球のレベル向上のために開かれ、高野連役員や監督、部長ら約50人が参加。須江さんは、ここ5~10年の高校野球界について、球速は上がった一方で野球がうまい子が減っているとし、「野球の競技力向上には、打ち方や投げ方以前に運動能力を上げる指導が必要。仙台育英の投手は高校1年の最初は120~130キロだが、8月には140キロまでいく子もいる。フォームを変えるのではなく、運動能力を上げるから」と力説した。

 勝つためには「いかに自滅をなくすかが必要で、守備がとても重要。基礎体力を上げて、走ることと投げることに集中して取り組まないといけない」と指摘。仙台育英では、プレーの中で求められる数値目標を個々の選手に説明しているとし、「感性や経験値による指導では、何のための練習なのか選手がわからなくなる。評価の基準を定めることは努力の方向性を示すものだ」と話した。

 登録メンバーの1~20番それぞれについて「求人広告」のように具体的に基準を示し、選手にそれぞれエントリーしてもらう選抜方法も説明した。

 須江さんの講演は今回で105回目になるという。「成功体験ではなく、失敗を話すことに意味がある」とし、コミュニケーションを取る上での失敗談も振り返り、1対1で伝えることやあいまいな伝達をしないことの大切さを強調した。

 県大会から苦労しながら勝ち上がった仙台育英が甲子園で優勝したことで東北の高校野球関係者のモチベーションが上がったとし、「『夢は見るもんだな』と思ってもらった。島根でも(優勝すれば)そう思ってもらえます」と参加者を激励した。(小西孝司)

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