春夏の甲子園優勝校が対決 粘る仙台育英、1点届かずも収穫多い秋
(21日、明治神宮野球大会・高校の部準決勝 大阪桐蔭5―4宮城・仙台育英)
今夏の全国選手権を制した仙台育英は、秋の頂点に届かなかった。
選抜王者・大阪桐蔭との甲子園優勝校対決は、3点を追う九回に意地をみせた。
先頭の1番橋本航河の内野安打と四球で無死一、二塁とし、3番湯浅桜翼(おうすけ)が右前適時打。続く斎藤陽(ひなた)の中犠飛で1点差に詰め寄った。
なお2死一、二塁と攻めたが、最後は相手の好左腕・前田悠伍に三振を奪われた。
九回に4点差をひっくり返した沖縄尚学との準々決勝に続いて窮地で粘った。
2安打した主将、山田脩也は「大阪桐蔭の壁を感じたが、成長を実感できる大会だった。一冬越え、春にリベンジしたい」。
須江航監督も「悔しいが、いろんな経験が積めて収穫の多い大会だった」と振り返った。
○前田悠伍(大) 10四死球を与えるも、自己最多の161球を投げ4失点完投。「体のバランスが悪く、なかなか修正できなかったが野手に助けてもらった。勝って反省できるのでありがたい」