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徳丸君は打球方向がええ 大阪桐蔭は近畿大会から成長 高嶋仁の目

2022年11月20日15時12分

朝日新聞DIGITAL

 ■智弁和歌山前監督 高嶋仁の目

 クラーク国際の新岡歩輝(あゆき)君は右横手投げの軟投派投手。大阪桐蔭がどういう打撃をするのか注目していましたが、1球目で答えを出しました。

 1番の小川大地君が外角のスライダーを右中間に打ち返す二塁打を放ちました。高めに浮いたボールだったとはいえ、こういう打撃をすれば大丈夫だよ、とチームメートに伝えるような一打でした。

 送りバントで1死三塁とすると、左打ちの3番・徳丸快晴君が外角低めに沈む変化球をセンター前に軽打し、早々に先取点をとりました。派手さはありませんが、きっちり先手をとって主導権を握る。新チームになっても、大阪桐蔭の強さは変わっていません。

 もちろん、高校生ですから、いつもいつも盤石ではありません。近畿大会も最初の2試合は打撃の調子が上がっていないように感じました。バントの失敗も見られました。

 ただ、そういう中でも負けない戦い方を大阪桐蔭は知っています。

 二回は2死一、二塁から右前安打で、一塁走者の小川君が躊躇(ちゅうちょ)することなく三塁まで走りました。走塁にスランプはありません。

 続く徳丸君は今度は左中間に流し打って、さらに2者を迎え入れました。

 この打球方向がええんです。バットをしっかり振っても、強引なスイングはしない。ここまで5安打のうち、引っ張った打球は1本だけ。大阪桐蔭にこういう打撃をされたら、相手の投手はたまりません。

 ぼくが智弁和歌山の監督をしていたとき、春季近畿大会で大阪桐蔭に接戦で敗れたことがありました。「よっしゃ、もう1ランク上げて夏は倒したる」と選手と一緒に頑張ったんですが、大阪桐蔭は、さらにその上、2ランク上げて夏に臨んできました。

 試合を重ねながら、どんどん調子を上げていく。今年のチームも近畿大会からグーンと上げていますね。強いです。

 徳丸君のお兄ちゃんは、智弁和歌山で4番を打った徳丸天晴(現・NTT西日本)です。お兄ちゃんもええ選手でしたが、気の優しい子でした。弟はいかにも負けん気が強そうですね。この試合は4打点。まだ1年生ですから楽しみな選手です。

 クラーク国際は大阪桐蔭を相手に5失策。新岡君が打たせてアウトをとる投手なだけに、これでは大阪桐蔭に太刀打ちできません。

 ただ、大阪桐蔭の打者と相対する中で、新岡君も自分の投球術を磨いていきました。打者の内角を思い切って攻めることで投球の幅を広げ、五回には桐蔭の上位打線から三者三振を奪いました。

 この敗戦を春にどう生かすか。これから、自分やチームの課題とじっくり向き合うことができる冬場を迎えます。実りある時間にして欲しいと思います。

 それにしても、最後は本塁打で10点差をつけて六回コールド勝ちですか。相手投手が自分のリズムをつかんだかに思えたところで、豪快な一発ですからね。大阪桐蔭はホンマに、油断も隙もあったもんじゃありません。

 準決勝の相手は夏の覇者・仙台育英。好勝負になりそうです。試合中継の解説者席から、じっくり観戦させていただきます。(前・智弁和歌山監督)

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