「いつまで声出しているんだ」 大阪桐蔭の声出しめぐり一幕
(20日、明治神宮野球大会高校の部・準々決勝 大阪桐蔭12―2クラーク国際)
今大会は新型コロナウイルス対策のため、観客席での応援団、吹奏楽の活動は行われていない。
それもあって、一、三塁ベンチから、選手たちのかけ声や声援がよく聞こえる。
この日、そのかけ声を巡って「一幕」があった。
大阪桐蔭の選手たちが、相手のクラーク国際の佐々木啓司監督(66)から注意された。
4点を挙げた二回の攻撃中。大きな声を出して味方を鼓舞し続ける大阪桐蔭ベンチに向かって、佐々木監督が「いつまで声を出しているんだ。ピッチャーが投げているのに」と大声で叱った。
投手が投球動作に入ってからの大声は、投球の妨げになったり、ボークを誘発したりする可能性もある。
控えるのがマナーという考えがあり、審判から注意されることもある。
大阪桐蔭の選手たちは、相手をやじっていたわけではないが、その後は投球動作に入ったら、声出しを控えた。
試合後、佐々木監督は「投手が投げようとしているのに、ワーワー言うのは野球じゃない。紳士的にやってほしい」と語った。
大阪桐蔭の西谷浩一監督(53)も「ただ、一生懸命声を出していただけですけど、球種を言ったり、何かを誘発したりするようなことは良くない。セットに入ったら声を出すのをやめようと言いました」と話した。