完投の49歳イチローさん「体はボロボロでも」 女子高校選抜と対戦
元大リーガーのイチローさん(49)率いる草野球チーム「KOBE CHIBEN」が3日、東京ドームで女子高校野球の選抜チームとエキシビションマッチを行い、7―1で勝利した。
女子チームの強化プログラムの一環で、昨年12月に続き2回目。
今回は、昨季限りで現役を引退した松坂大輔さん(42)も出場し、約1万6千人の観客をわかせた。
日米通算4367安打のイチローさんは「9番・投手」で先発出場。
最速134キロの直球にスライダーを織り交ぜ被安打2、14奪三振で完投した。
打撃は4打数無安打も、引退試合をした2019年3月以来となる東京ドームでのプレーに、「こういう形で帰って来られて感無量です」。
力投については「体はボロボロですが、今日の限界を見られたような気がしてすごく気持ちよかった」と振り返った。
「4番・遊撃手」で先発出場した日米通算170勝の松坂さんは3安打1打点だったが、走塁ミスで併殺を取られた。イチローさんから尻をたたかれ、「やらかしちゃいました」と反省しきりだった。
女子チームは全国から3年生20人が選抜された。一回1死一塁で、3番森崎杏(京都・福知山成美)がこの試合唯一の得点となる適時三塁打を放った。「試合前にイチロー選手の打撃練習を見て、まねしたら打てました」と笑顔だった。(山口裕起)