大垣日大は4強入り、29日準決勝 中京は敗退 秋季東海高校野球
第75回秋季東海地区高校野球大会(東海地区高校野球連盟主催)の準々決勝が23日、静岡県の草薙球場と清水庵原球場であり、大垣日大(岐阜2位)は4―2で三重(三重1位)に勝利。中京(岐阜1位)は2―9で加藤学園(静岡3位)に7回コールドで敗れた。準決勝は29日に草薙であり、大垣日大―東邦(愛知1位)、常葉大菊川(静岡1位)―加藤学園(静岡3位)が戦う。
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「チャンスで回してくれ」。五回の攻撃が始まる前の円陣で、中京の主将の桂恵樹捕手(2年)は声をあげた。仲間がその期待に応え、1死一、三塁で4番の桂選手に打席が巡ってきた。だが、空振り三振に。「犠牲フライを打てて当たり前なのに、できなかった。それがすべての敗因」と悔しそうに話した。
捕手として、投手陣を引っ張る立場でもある。この日は3投手が登板したが、「考えすぎてしまった部分があった。自分の配球リードがふがいなかった」と反省の弁を繰り返した。
この東海大会で来春の選抜出場を決め、「親や、控えの仲間に恩返しをしたかった」と言う桂主将は「逆境を乗り越え、はね返せる力を付けられるよう意識していきたい」と語気を強めた。橋本哲也監督は「負けて勉強することはたくさんある。今後に期待したい」と選手の奮起を望んだ。(上山浩也)