「ずっと鈴木誠也選手が目標」 広島2位指名の内田湘大が意気込み
プロ野球のドラフト会議が20日、東京都内であり、利根商(群馬)の内田湘大選手(3年)が広島から2位指名を受けた。
内田選手は、校長室でドラフト会議の中継を見守った。広島から2位指名を受けると、真っ先に両親が待つ記者会見場へ。父の清司さん(60)、母の智美さん(47)と、「ありがとうな」と握手を交わした。
内田選手は「まさかこんな上位で呼ばれるとは思ってなかった。素直にうれしいです」と笑顔を見せた。
目標とする選手には元広島で同じ右打ちの鈴木誠也選手(現・カブス)を挙げた。
「ずっと鈴木選手が目標だった。いずれは鈴木選手のように日本を代表する選手になりたい」
内田選手は右投げ右打ちの内野手。利根商では4番に座り、投手も務めた。
最大の魅力は長打力。今夏の群馬大会では2本の本塁打を放つなど、高校通算で36本塁打を積み上げた。投手としては群馬大会準決勝でマウンドにあがり、直球は149キロを記録した。
投打の「二刀流」で注目を集める内田選手だが中学時代は目立つ選手ではなかった。所属していた「群馬西毛ボーイズ」では双子の兄の耀晴さんがエースで4番。内田選手は7番打者を務めることが多かった。
2人で利根商に進学し、耀晴さんらと刺激し合う中で、投打ともに大きく成長した。
利根商で内田選手を指導した福田治男監督は「とにかく野球が大好きでよく声を出す姿が印象的だった。一緒に野球ができた私の方が感謝している」。
父の清司さんは「これからは厳しいプロの世界が待っているが、どうか野球を楽しんで。広島に応援に行きます」とエールを送った。(吉村駿)