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「脚力やミート力を生かしたい」 明治大主将の村松開人は中日2位

2022年10月20日21時47分

朝日新聞DIGITAL

 プロ野球のドラフト会議が20日、東京都内で開かれた。静岡県内の高校生では常葉大菊川高の安西叶翔選手が日本ハムから4位指名を受けた。県内出身では、明治大の村松開人選手(静岡高)が中日から2位で、立正大の奈良間大己選手(常葉大菊川高)が日本ハムから5位で指名された。

 ■走攻守の三拍子がそろう

 東京都内の明治大硬式野球部合宿所。村松選手は指名された後、会見に臨み、「プロの世界でも自身の売りである脚力やミート力を生かし、結果を出せるように自信を持ってプレーしたい」と意気込みを語った。

 牧之原市出身。静岡高では2年、3年時の春に甲子園に出場。走攻守の三拍子がそろった選手で、下級生からレギュラーを獲得していたが、3年の夏はけがで代打の出場のみだった。明治大では主将を務める。

 静岡高前監督の栗林俊輔さん(50)=県教委主幹=は「度重なるけがを乗り越えて夢をかなえた。よく頑張った。おめでとうと伝えたい」と喜ぶ。春夏通じて7度の甲子園出場に導いた同校の教え子で、4人目のプロ選手だ。

 栗林さんは「高校時代は経験を積ませるため副将に指名したが、大学で主将をするまで成長するとは」と目を細める。今年2月、高校時代から診てもらっている富士市の医師に右ひざの手術をしてもらったという。回復までに時間がかかり、落ち込み気味だった村松選手に「部員みんなが主将を見ているぞ」と励ました。

 春は代打出場のみだったが、今秋のリーグ戦ではここまで4割と好成績を残す。村松選手は「恩師の栗林先生からは野球以外の多くのことも教わった。プロでも貪欲(どんよく)に野球に取り組み、さらに人間力を磨きたい」。栗林さんは高校時代を振り返り、「村松は当時から身体能力が高く、スピードもあった。県内の高校球児の目標としてプレーを続けてほしい」と話した。(床並浩一、黒田壮吉)

 ■常葉大菊川高の安西叶翔は日本ハム4位

 「人生で一番うれしい。家族に恩返しができた」。常葉大菊川の安西選手は日本ハムから4位指名を受け、笑顔を見せた。この日は別室で家族と中継を見守った。「スタートラインに立ったばかり。プロで活躍する夢をかなえたい」と抱負を語った。

 1年の秋から公式戦で登板してきたが、注目を浴びるようになったのは2年の秋からだ。投球フォームをスリークオーターからサイドスローに変えて、球速が一気に伸びた。

 3年になり、最速148キロの「プロ注目投手」として甲子園出場も期待されたが、最後の夏はコロナ禍に苦しんだ。チームは3回戦まで勝ち進んだものの、部内でコロナの感染が拡大。中心選手や監督を欠きながら試合に挑んだが、4回戦で敗退した。自身も3回戦から出場を自粛し、実家がある京都から試合を見守った。「スマホにかじりついて試合を見ていた。負けたときは自室で落ち込んでいた」と父の真一郎さん(48)は話す。

 「悔しくて気持ちが下を向いてしまった」と振り返る。それでも練習に戻ってきたのは、プロになるという夢があったからだ。朝5時からの走り込みを始め、球速は150キロを超えるまでになった。「持ち味の投球の角度を生かして、けがをすることなく投げたい」と意気込んだ。

■立正大の奈良間大己は日本ハム5位

 同校出身で立正大の奈良間選手もこの日、日本ハムから5位指名を受けた。奈良間選手は4年前の第100回全国高校野球選手権記念大会に出場し、ベスト16入り。静岡大会では打率8割1分8厘と活躍した。石岡諒哉監督は「まさか一緒のチームで2人指名されるとは」と驚く。「安西が投げて、奈良間が守る様子を試合で見てみたい」と笑顔で話した。(魚住あかり)

 ■富士宮東の勝又琉偉はロッテ育成枠3位

 富士宮東高の勝又琉偉選手はロッテから育成枠3位で指名を受けた。右投げ右打ち。身長188センチ、体重78キロの大型遊撃手で、50メートル5秒台という俊足も魅力だ。小学1年で野球を始め、高校ではシャープな打撃で1年の夏から中軸を担った。

 勝又選手は「とってもうれしい。育成枠だがここからが勝負。4、5年後に1軍に出られるよう、今まで以上に努力していく」と話した。(菅尾保)

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