聖光学院がサヨナラで2年連続の準決勝 秋季東北地区高校野球大会
第75回秋季東北地区高校野球大会(東北地区高校野球連盟主催、朝日新聞山形総局など後援)は13日、山形県内2球場で準々決勝4試合があった。聖光学院は由利(秋田)に延長十一回サヨナラ勝ちし、2年連続の4強進出を決めた。学法石川は能代松陽(秋田)に延長十二回でサヨナラ負けを喫した。東北と仙台育英(共に宮城)も4強に進んだ。
準決勝は14日に荘銀・日新スタジアム(山形県中山町)で2試合あり、聖光学院は第1試合(午前10時試合開始予定)で東北と対戦する。第2試合(午後0時半試合開始予定)は今夏の全国高校野球選手権大会で優勝した仙台育英と能代松陽が対戦する。
◇
(13日、秋季東北地区高校野球大会 準々決勝 学法石川5―6能代松陽)
延長十二回裏。学法石川のマウンドには九回から登板した「元エース」の国分太雅(2年)がいた。先頭打者を打ち取るも、続く打者に左越え二塁打を許す。続く打者への初球。高めに入った直球をはじき返された。打球は中堅手の頭を越え、サヨナラ安打に。二塁走者の生還を確認すると、国分は帽子で顔を覆った。
国分は今夏の福島大会でベンチ入り。直球は140キロ台をマークし、注目される存在になった。しかし、その後は腰痛に苦しんだ。背番号1で臨んだ秋の福島県大会では、決勝で2点本塁打を浴び、チームは敗れた。
県大会後、腰痛対策としてストレッチの時間を増やした。股関節を柔らかくし、下半身を使ったフォームを意識して腰への負担を減らした。
今大会は背番号20でベンチ入り。2回戦では、2点差に追い上げられた九回1死満塁で登板し、後続を断った。この日も九回1死二塁で登板し、ピンチを脱すると、延長十一回もサヨナラ負けのピンチを防いだ。
国分は延長十二回について、「先頭打者を抑えて気を抜いてしまった……」と振り返り、「常時140キロ台を出せるよう、体作りから見直したい」。(滝口信之)