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大きな円陣と響く明るさ 斎藤佑樹さんが驚かされた女子の頂上決戦

2022年9月14日07時30分

朝日新聞DIGITAL

 この夏、何度も阪神甲子園球場に足を運び、球児の熱いプレーを目の当たりにしました。

 特に、見ることができてよかったと思った試合があります。8月2日にあった第26回全国高校女子硬式野球選手権大会の決勝です。

 横浜隼人(神奈川)と開志学園(新潟)の一戦。試合前から驚かされました。両チームの選手と客席にいた部員がフェンスを挟んで大きな円陣を作るのです。男子では見慣れない光景で、団結力の強さを感じました。

 プレーで目を引くのは、丁寧さです。パワーでは男子に劣るのでしょうが、投手なら緩急を上手に丹念に使い、守備も基本に忠実で堅実です。

 一進一退の攻防は延長タイブレークへ。無失策で守り抜いた横浜隼人が4―3で初優勝を果たしました。

 印象に残ったのが、選手の明るさです。ヒットを打てば、味方全員が笑顔で盛り上がる。ベンチからの元気のいい声が常にスタンドまで響いてきました。

 「勝ちたい」という気持ちだけではなく、「仲間との時間を楽しもう」という思いの強さを感じました。

 そんな姿勢に胸が熱くなりました。

 今夏の大会には、昨夏より9チーム多い、過去最多49チームが参加しました。

 7チームの出場だった2010年以来、参加チーム数は右肩上がりに増え続けているそうで、女子野球の裾野が急速に広がっていることが分かります。

 今大会の出場校のひとつに、佐伯がありました。

 広島県廿日市市の過疎化が進む地域にある県立校で、統廃合の危機にあったそうですが、2015年、学校の活性化につなげようと女子野球部が創部されました。

 僕の知人のめいっ子さんが今年、千葉の親元を離れて佐伯に進学しました。理由を尋ねると、「強くなる可能性がある。少人数だからこそ成長できると思う」と話していました。

 女子選手にも選択肢が増えていると感じています。

 とはいえ、男子に比べれば、プレーヤーとして活動できる場所が十分に用意されているとは言えません。

 公式戦には出られないことが分かったうえで、男子部に交ざって白球を追う女子もいます。

 女子の決勝の観客は3021人。3万1200人が詰めかけた男子決勝の約10分の1の数字ですが、女子の大会はまだ発展途上です。

 注目度があがれば、野球の魅力に気づいてくれる子どもたちも増え、女子野球の環境もよりよいものへと変化していくと思います。野球界全体の盛り上がりに女性の力は不可欠です。

 これからも女子野球を応援していきたいと思います。(斎藤佑樹)

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