U18日本代表 聖光学院からは2人が選出 代表での活躍誓う
9日に米・フロリダ州で開幕する野球の第30回U18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)の高校日本代表チームに、福島県内からは夏の甲子園に出場した聖光学院の赤堀颯と安田淳平(いずれも3年)の2選手が選ばれた。県内の高校からの日本代表選出は2013年以来。2人は「憧れていた」という日本代表での活躍を誓う。
2人は8月末にチームに合流し、赤堀選手は副主将に任命された。31日に千葉市であった大学日本代表との壮行試合には2人とも先発出場。赤堀選手は本職の遊撃手ではなく二塁手として出場し、好守をみせた。
初の日本代表選出となる2人は、選手権大会準決勝敗退後に選出を伝えられたといい、「驚いた」と振り返る。赤堀選手は「日本代表に1回は選ばれたかったが、高校生で選ばれるとは思わなかった」。安田選手は「選ばれて光栄」と話す。
国内の大会では金属バットを使ってきたが、W杯では木製バットを使う。木製バットは芯に当てないと打球が飛ばないとされる。過去の大会では、選手たちが木製バットの適応に苦労してきた。安田選手は「芯の部分が(金属よりも)短く、難しい。大振りせず、無駄のないスイングを意識したい」と語る。
代表には近江(滋賀)の山田陽翔選手ら甲子園で活躍した選手が多く選ばれた。赤堀選手は大阪桐蔭の松尾汐恩(しおん)選手と小学時代から知り合いといい、「レベルの高い選手と一緒にできるのはうれしい。技術だけでなく、多くのことを学んできたい」と話す。
W杯は12の国と地域が世界一を目指して戦う。安田選手は「代表として責任と自覚を持って戦いたい」と意気込みを語る。赤堀選手は「今まで聖光学院でやってきた野球を世界の舞台でも披露したい」と誓う。(滝口信之)