4強の聖光学院、OBから祝福が続々 阪神の湯浅や元プロの歳内さん
第104回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)で4強に進んだ聖光学院(福島)出身で、阪神やヤクルトでプレーした歳内宏明さん(29)が18日夜、朝日新聞の取材に応じた。母校にとって春夏通じて初の甲子園4強に「メチャメチャうれしい。今年のチームは力があるので、全国制覇してほしい」とエールを送った。
現在は阪神のタイガースアカデミーでコーチを務める歳内さん。この日の試合は、アカデミーの小学生を指導する時間帯と重なり見られなかったが、スマホで試合の経過を確認していた。試合後、聖光学院の同級生からLINEで連絡が来たといい、「みんな注目しています」と話した。
1回戦からの3試合はすべてテレビで観戦したといい、「今年のチームの打力は歴代の聖光のなかでも抜けている。エースの佐山未来君(3年)は『こんなに楽に変化球でストライクがとれるのか』と思うぐらいコントロールが良い」と評価。恩師の斎藤智也監督については「試合中の表情は昔と変わらないと思った」と懐かしそうに話した。
歳内さんは聖光学院で2年夏からエースとなり、スプリットを武器に注目を浴びたが、甲子園での最高成績は8強だった。「自分たちは日本一になれなかったので、後輩たちには監督さんを『日本一の監督』にしてほしい」と語った。(福地慶太郎)
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聖光学院のOBで阪神タイガースの湯浅京己投手は「毎試合しびれる試合ばかりで、すごく刺激になっています。これからはさらに厳しい試合が続くと思いますが、聖光学院らしい泥くさい野球で、優勝を目指して頑張ってほしいです」とコメントした。
湯浅投手は、3年夏の福島大会は背番号18でベンチ入りしたが、甲子園では18人のベンチ入りメンバーから外れ、打撃投手としてチームを支えた。