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つなぐ野球、甲子園でも体現 島根・浜田の戦いを振り返って

2022年8月18日08時00分

朝日新聞DIGITAL

 18年ぶりに甲子園に戻ってきた浜田(島根)が、夏の戦いを終えた。島根大会を制した直後に新型コロナウイルスの集団感染が起き、一時は大会出場も危ぶまれた。それでも試合ができると信じ続けた選手たちは、憧れの舞台で力いっぱいのプレーを見せ、観客の心を揺さぶった。

 つないでつないで1点を取る伝統の「浜高野球」は、甲子園でも随所に見られた。初戦となった2回戦の有田工(佐賀)戦では同点の六回、4本の単打と犠打などで3点を奪って勝ち越し、リードを守り切った。

 敗れた下関国際(山口)戦は序盤から劣勢ムードのなか、七回に波田瑛介君(2年)のソロ本塁打を皮切りに、2連打と2連続四球でさらに1点を奪い、八回にも1点をもぎ取って意地を見せた。「長打を打てる選手は少ない。だから、つなぐ意識が大事なんです」と家田康大(やすひろ)監督(36)。

 4番の上田翔大(しょうた)君(3年)は「4番の重圧があった」と明かす。自分が決めないといけないと考えすぎて結果が出なかった。転機はこの春。母校での指導を始めた、野球日本代表「侍ジャパン」コーチの清水雅治さん(58)に悩みを打ち明けると、「後ろにつなぐ意識でいけ」とアドバイスされ、自分の打撃ができるようになった。上田君は「後ろに良い打者がいるから任そうと思うようになった。4番目に打つんだというくらいの気持ちでした」と話した。甲子園では2試合で2安打に終わったが、走塁でも好機をつくりチームに貢献した。

 大会を通じて印象的だったのは、主将の岡海善(かいぜん)君(3年)ら選手が口にする感謝の言葉だ。新型コロナの影響で、野球ができることが当たり前ではなくなった。だからこそ気づいた。「試合をさせてもらえることがありがたい」。選手たちは練習中から笑顔が絶えず、心底野球を楽しんでいるように見えた。

 島根県勢として2年連続の8強入りは逃したが、浜田の18年ぶりの夏の1勝で島根代表は2年連続で白星を挙げ、存在感を示した。だが、さらなる高みを目指すには投攻守ともにさらなる強化が必要だ。「自分がチームを引っ張り、全員の手本となるように取り組んでいきたい」。そう話した波田君ら1、2年生が感じた全国上位レベルとの差をどこまで埋められるか。今後の成長が楽しみだ。(野田佑介)

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