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作新学院・岩嶋氏に高校野球育成功労賞

2022年8月18日08時00分

朝日新聞DIGITAL

 【栃木】日本高校野球連盟と朝日新聞社が、高校野球の発展や選手育成に尽くした指導者を表彰する「育成功労賞」に、作新学院の部長を35年以上務めている岩嶋敬一氏(59)が選ばれ、全国選手権が開催されている阪神甲子園球場で表彰伝達式があった。岩嶋さんは「卒業した部員が社会人になっても活躍してくれていることが、推薦いただいた理由と思う」と話している。

 新潟県出身。日体大で外野手として活躍し、大学野球選手権、明治神宮大会にも出場した。

 卒業前、大学の監督から、作新が体育教員や野球の指導者を求めていると聞き、縁がなかった栃木県にやってきた。「江川卓さんもいた全国的な名門校。勉強させていただいて、将来は地元に戻って指導者になることを考えていた」

 1985年からコーチ、2年後に部長になった。「作新だからすぐ甲子園に行けるだろう」と思っていたが、思うような成績が出せない。その間に、指導力を問われた監督は5人ぐらい交代した。「なんとしても甲子園に行かせてあげたい」と熱が入り、あっという間に月日が過ぎた。

 自身は監督を務めたことはない。「歴史も実績もある学校。卒業生に優秀な方が大勢いて、地元の選手が多く入る。地元から愛され、応援されるのが作新の監督像だと思う」。一方、卒業生ではないことが、しがらみにとらわれず「正しいと思ったことが言える」という利点もあると考える。好成績をあげるには「監督と部長、両方の力が必要」と自負している。

 毎年25人程度の部員を送り出す。監督が代わっても部長が在学中と同じであればOBも顔を出しやすい。後輩たちも有益なアドバイスをもらっているという。

 大会の思い出を聞いてみた。「全国制覇もあったが、試合で負けた悔しさの方が残っている。指導者の力不足で勝たせてあげられなかったという思いが強い」。県高野連副理事長として、これからも県高校野球全体のレベル向上に力を尽くしていくつもりだ。(津布楽洋一)

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