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「守り勝つ野球」次のチームに 海星16強

2022年8月18日08時00分

朝日新聞DIGITAL

 【長崎】夏の甲子園で16強入りした海星。目標に掲げた「ベスト4」には届かなかったが、2回戦までは身上の「守り勝つ野球」を見せつけた。選抜準優勝の近江(滋賀)とぶつかった3回戦は堅守が崩れて涙をのんだが、最後まで食らいつく姿で観客を魅了した。

 「集中力がすごくあるチームだったが、隙もたくさんあった」

 1―7で敗れた近江戦後のオンライン会見。加藤慶二監督は自らのチームをこう評価した。

 流れに乗ったときの爆発力はすさまじい。だが、ひとたびリズムを失うと簡単に取り戻せない。甲子園での3試合はそんなチームのプラス面とマイナス面がはっきり表れたと言える。

 日本文理(新潟)との1回戦は見事だった。初回に3連打で先制して勢いに乗ると、計14安打の猛攻で攻めきった。投げてはエース宮原明弥君が9三振を奪って完封勝利。加藤監督が「11得点は夢を見ているぐらい出来すぎ」と驚くほどの圧勝だった。

 「2点以内に抑え、3点以上を取るロースコアの展開」――。チームが理想とする戦い方に最も近かったのが天理(奈良)との2回戦だった。

 序盤に安打を集中させてリードを奪うと、後はひたすら守り切った。二回には中堅手・河内夢翔君、八回には交代した二塁手・峯蒼一郎君が、ヒット性の当たりに飛びついてキャッチ。球場がどよめくプレーでピンチを救った。

 初めての甲子園で物おじせず、楽しみながら白球を追う選手たち。だが、近江戦での表情はどこか硬かった。

 近江の投打の柱、プロ注目の山田陽翔君を封じ込もうと、対策を練って臨んだ試合で序盤から守備のミスを重ねた。力投の宮原君の足を野手が引っ張る苦しい展開。自らピンチを広げた七回、その山田君に満塁本塁打を浴び、流れを持っていかれた。

 長崎大会では5試合で1だった失策が、この日だけで3。自慢の堅守はなぜ、ほころびたのか――。

 オンライン会見。選手たちは口々に観客の応援が次第に近江に傾き、プレッシャーを感じたと明かした。

 2安打を放った4番の森誠太君は「試合前から覚悟はしていたが、雰囲気にのまれてしまった」と振り返り、こう語った。「心技体のうち大事にしてきた心の部分がぶれたのが敗因。リズムを崩し、守り合いに持ち込めなかった」

 加藤監督が言う「隙」はそんなところにもあるのだろうか。三つの試合を通じて様々なことを学んだ選手たち。ぶれることのない「守り勝つ野球」は新チームに受け継がれ、磨かれていくはずだ。(三沢敦)

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