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浜田・中野、左投手から迷わず盗塁 観察眼に基づいた「センス」発揮

2022年8月17日09時30分

朝日新聞DIGITAL

 島根代表の浜田は16日の3回戦で、山口代表の下関国際と対戦した。1998年以来24年ぶりの8強入りを目指したが、序盤からリードを許す苦しい展開となり、3―9で敗れた。新型コロナウイルスの集団感染で大会出場も危ぶまれたが、選手らは夢舞台の甲子園ではつらつとしたプレーを見せた。

     ◇

 俺の走塁を見てくれ――。二盗を決め、1万人の大観衆の視線を釘付けにした中野拓実君(3年)は、満足げな表情で球場を見渡した。

 一回裏。先頭で四球を選んだ。次打者・重川友志君(3年)への3球目。左投げの相手投手を恐れることなく、絶好のタイミングでスタートを切り、二塁に滑り込んだ。

 13日の有田工戦は不完全燃焼だった。新型コロナウイルスの集団感染のため、本格的な練習ができたのは地元を出発するわずか2日前。体力は落ちていた。初回に安打で出塁し、次打者への初球で二盗を試みたが、相手捕手の強肩に阻まれタッチアウト。その後は見せ場をつくれなかった。だから、余計に暴れ回りたかった。

 島根大会では5試合でチーム最多タイの5盗塁を決め、甲子園出場に貢献した。50メートル走のタイムは6秒2。チーム一の俊足だが、「盗塁を成功させるのは足の速さだけじゃない。コツがあるんです」。相手投手の体やグラブの微妙な動きを確かめ、オーラや雰囲気を感じる。「これは口ではなかなか説明できない。センスなんです」

 この日は、序盤から劣勢に立たされた。先発投手の波田瑛介君(2年)がつかまり、三回までに6点を失った。だが、ベンチの雰囲気は沈んではいなかった。全員が逆転を信じて士気を高めた。

 1番打者として反撃の口火を切った。6点を追う六回裏2死。やや内角寄りの直球をとらえ、チーム初安打となる左中間への二塁打を放った。この回は得点できなかったが、七回裏に打線がつながった。波田君の左翼ポール際へのソロ本塁打で1点を返すと、上田翔大(しょうた)君(3年)、岡海善(かいぜん)君(同)の連続安打と四球で無死満塁に。続く大賀翔太君(2年)が四球を選び、押し出しでさらに1点を加えた。守備でも三遊間の深い所に飛んだゴロをアウトにするなど、最後まで軽快な動きを見せてチームを引っ張ったが、序盤の大量失点が響き、反撃は及ばなかった。

 初めは数ある球場の一つだと思っていた甲子園だが、試合が終わるのが寂しいと感じるほど「楽しい場所」だった。「後輩にもこの場所でプレーしてほしい」。最後は笑顔で夢の舞台を後にした。(野田佑介)

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