6年ぶりの8強かけ、16日に敦賀気比戦
第104回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催、毎日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)に出場している福島代表の聖光学院は、6年ぶりの8強進出をかけて16日の第3試合(午後1時試合開始予定)で敦賀気比(福井)と対戦する。
聖光学院の選手は15日、兵庫県伊丹市のグラウンドで約4時間、実戦形式の打撃練習などで汗を流した。
1回戦の日大三(西東京)、2回戦の横浜(神奈川)と全国制覇の経験がある学校を破った。斎藤智也監督は「相手の名前や力に臆せず、自分たちの力を出すことに力点を置いた戦いができている」と話す。
敦賀気比は1回戦で高岡商(富山)に13―3で勝利すると、2回戦は市船橋(千葉)に終盤追い上げを許すも、8―6で振り切った。2試合続けて2桁安打と打線が好調だ。
斎藤監督は「相手は打線好調でバットを振ってくるチーム。失点を2点に抑えるのが理想だが、4、5点は覚悟している」と話す。「選手は粘り腰を発揮し、食らいつき、最後は1点勝っている野球をしたい」
2試合で打率6割超と好調の赤堀颯主将は「ミスがなかったわけでないが、粘り強く負けない野球ができ、随所で成長している」と振り返る。「(相手エースは)制球が良いので、積極的にバットを振っていきたい」と話した。
福島県勢はこれまで甲子園で福井県勢と3回対戦し、すべて敗れている。
最初は1995年夏の第77回大会1回戦で磐城が敦賀気比に1―6で敗れた。敦賀気比はこの勝利が甲子園初勝利となった。
聖光学院は福井勢と2度対戦。2013年春の選抜大会準々決勝では敦賀気比に3―9で敗戦。同年夏の第95回大会では福井商と対戦し、1―2で惜敗している。(滝口信之)