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仙台育英・岩崎、病気で見つけた代打の道 監督「見ていて涙が出る」

2022年8月15日19時00分

朝日新聞DIGITAL

 15日、第104回全国高校野球選手権大会3回戦、明秀日立4―5仙台育英

 「代打で出す」。監督にそう告げられ、仙台育英の岩崎生弥君(3年)は試合中、ずっとベンチ裏で準備していた。

 中軸に左打者が並ぶ育英打線は、相手左腕のスライダーを打ちあぐねていた。呼ばれたのは四回1死一、三塁。先行を許し、何とか食らいつきたい場面だ。

 左腕投手を想定して打席に入ろうとしたところで、右腕投手への交代がアナウンス。でも動揺はなかった。投手のデータは頭に入っていた。5球目の高めの直球を振り抜くと、中前に落ちる適時打になった。

 宮城大会では一度も出場していない。関西入りする直前の7月末、紅白戦で本塁打を放ってメンバー入り。11日の鳥取商戦で代打として出て、2点適時打の活躍を見せた。

 もとは守備が得意な選手だった。中学時代には二塁手として日本代表に選ばれたこともある。

 2年生だった昨年6月、突然、体に異変が起きた。動くと吐き気に襲われる。「逆流性食道炎」との診断だった。起き上がることができず、大好きな焼き魚やハヤシライスも食べられない。

 自宅での治療に専念して2カ月ほどで寮に戻ると、仲間たちが門の前で迎えてくれた。部屋には「おかえり」の飾り付け。うれしくて、「仲間のために役に立ちたい」と誓った。

 体力が落ち、守備練習もままならないなか、たどり着いたのが打撃だった。丁寧にバットを振る。ティーを打つときは、12秒くらいかけてボールが飛んでくるところをイメージした。

 この日は七回に決勝打となる犠飛も放ち、逆転勝ちに貢献した。試合後、須江航監督は「勝負強さに本当に頭が下がる。見ていて涙が出るくらいの努力があるので、心や技術の安定感が違う」とたたえた。岩崎君は「ベスト8はレベルが高いチームがそろっていると思う。しっかり守り勝って日本一まで行きたい」。さっそく次を見据えた。(武井風花)

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