聖光学院・生田目、一時勝ち越す適時打 「守備の名手」が攻守に躍動
(14日、第104回全国高校野球選手権大会2回戦 聖光学院3―2横浜)
「守備の名手」と評される聖光学院の三塁手、生田目陽(3年)が攻撃でもチームを引っ張った。
まずは守り。二回、先頭打者の強い三遊間寄りの打球を態勢を崩されながら捕球し、アウトにするとリズムに乗った。
直後の打席で中前安打を放つと、四回2死三塁では直球をたたいて、一時勝ち越しとなる適時打を放った。福島大会は打率2割台と低迷し、1回戦でも内野安打1本にとどまった。体が開く癖があり、逆方向へ強い打球を打つことを意識し、練習してきた。
この日放った2安打とも逆方向の打球で、「練習の成果が出たかな」と笑顔。2四球も選び、斎藤智也監督も「生田目が出塁し、次の回1番打者から始まる良い流れをつくってくれた」と評した。生田目は「自分の役割はバントと守備。次戦はつなぎの役割を全うしたい」と意気込んだ。(滝口信之)