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要所で意地見せた選手 佐久長聖の甲子園を振り返る

2022年8月14日08時00分

朝日新聞DIGITAL

 第104回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)で、佐久長聖は11日の初戦で持ち味を十分に出せず、高松商(香川)に4―14で敗退した。注目校相手に最後まで食らいついた甲子園での戦いを振り返る。

 佐久長聖が長野大会で積み上げた犠打数は27、失策はわずか2。しぶとさと堅守をひっさげ、2日に現地入りした。初戦は大会6日目で少し間が空いたが、「暑さに慣れ、徐々に練習の強度を上げていった」と藤原弘介監督。

 40人を超える3年生全員が帯同する中、ランナー付きノックやシート打撃など本番に近い練習で実戦感覚を養った。49代表の中で地方大会の打率トップ(4割3分8厘)を誇る高松商をリズムに乗らせないためには、守備力が鍵とみたからだ。

 迎えた初戦。先発の広田龍星(3年)は相手打線を三回まで安打1本に抑えた。守備陣も後押しした。遊撃の森本湊斗(2年)は初回、遊ゴロで三塁を突いた走者を見て、即座に三塁へ送球し、ピンチの芽を摘んだ。捕手の寺川裕也(3年)も二盗を阻止するなど立ち上がりを支えた。

 だが、四回の守備に落とし穴があった。無死一塁から失策で2人目の走者を出すと、安打と犠飛で2人とも生還し、先制された。「長野大会で出来たことが全国大会で出来なかった。力が無かったのかなと思う」。藤原監督はそう振り返る。

 この後、広田は毎回走者を背負う苦しい投球に。武器だったチェンジアップの制球が乱れた。寺川は「浅野(翔吾)選手を警戒しすぎて、(四回までの)球数が多くなった。球威が落ちて(球が)真ん中に入ってくることが多くなった」と話す。七回に登板した五十嵐大成(3年)は要所を締めたが、その後は代わった投手が打ち込まれた。

 相手の好左腕に対し、攻撃面では次代を担う2年生が気を吐いた。

 四回は小泉太陽がバントの構えから打撃に切り替える「バスター」でタイミングを変化球に合わせ、1点差に詰め寄る適時打。五回は藤沢直輝もバスターから1点差に詰め寄るタイムリー。続く柳沢悠太もバスターを使った安打でつないだ。「バスターで塁に出ようと選手が工夫してくれた」と藤原監督は言う。

 主軸の3年生も意地をみせた。5番の寺川は3安打。五回の好機で凡退し、「甘い球を仕留められなかった」と悔やんだ4番で主将の寺尾拳聖は、11点を追う八回の最終打席でバットを短く持ち、左越え三塁打。その後の寺川の適時打につなげた。

 長打数は相手の7本に対し、佐久長聖は2本。守備での3失策や投手陣の調整不足など課題は明白だった。ただ、18人全員が試合に出場する全員野球で、点差がついても諦めない姿勢は強い印象を残した。

 アルプス席には佐久市などから詰めかけた約1600人の応援団がいた。藤原監督の母校・PL学園から受け継いだ応援曲、「ウイニング」と「ビクトリー」で選手を後押しした。敗退したが、引き上げる選手たちには球場全体から温かい拍手が送られた。

 コロナ禍初年の2020年に入学した3年生を思いやり、藤原監督は試合直後の記者会見で感謝を口にした。「(3年生は)コロナ禍で大変な中、甲子園に連れてきてくれた。下級生につながって、佐久長聖の伝統になる。3年生には感謝しかない。大差で負けたけれども、最高の3年生だったと本当に感じています」(高億翔)

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