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スローボールでわかせた甲子園 愛工大名電・山田、サヨナラ導く好投

2022年8月12日21時00分

朝日新聞DIGITAL

 第104回全国高校野球選手権大会第7日の12日、愛知代表の愛工大名電は2回戦で八戸学院光星(青森)と対戦し、延長十回6―5でサヨナラ勝ちした。愛工大名電が夏の甲子園で2勝したのは1981年以来41年ぶり。3回戦は大会第10日の15日、第3試合(午後1時開始予定)で明豊(大分)と対戦する。

     ◇

 甲子園をほぼ埋めた3万5千人の観衆がどっと沸いた。

 5―5の九回表2死、打席に八戸学院光星の3番中沢恒貴選手(2年)が入った。愛工大名電のマウンドを託された3番手の山田空暉(てんき)選手(3年)が投じた初球は山なりの超スローボール。球場の球速表示が出ないほどの遅さのボールで、ストライクを取ると、いたずらっぽく、舌をペロッと出した。

 緊迫したゲームを楽しんでいるかのような好投だった。八回からの3イニングを被安打2、無四球で無失点に抑え、サヨナラ勝ちへの流れをつくった。

 「スローボールは練習試合では使っていた。登板時に監督から『楽しんでいけ』と言われたので」

 打者の手元で球威が落ちないと評判の140キロ前後の直球で厳しく右打者の内角を突けば、外角をびしっと攻めて見逃し三振をとる場面もあった。曲がりの鋭いスライダーも交え、テンポ良く、危なげない37球の甲子園初マウンドだった。

 「甲子園は広いと思ったけど、捕手がすぐ近くに感じて投げやすかった」

 祖父や両親によると、おむつをはいていたころから胸に「空暉」と書かれたユニホームを着てバットで遊んでいたという。小学時代には多賀少年野球クラブ(滋賀)で全国制覇を経験。大舞台は慣れている。

 チームが4点差を追いついた七回、最初の打者として死球で出塁し、攻撃でも貢献した。「何としても塁に出てチャンスをつくろうと思っていたので、何でも出られてうれしかった」。死球でも大きくガッツポーズをつくってチームを乗せた。

 「空みたいに青く大きく輝くように」という意味を込められた自分の名前のように、この日は輝いた。

 それでも満足はしていない。4番として1回戦に続いて安打は放ったが、七回2死満塁、九回2死一、二塁の勝ち越しのチャンスでいずれも相手の小刻みな継投を前に、勝負を決められなかったからだ。「あそこで打ち切ることができないと」と、反省の弁を口にした。(土井良典)

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