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マネジャーいない智弁和歌山 裏方決意した湯川記録員

2022年8月12日08時00分

朝日新聞DIGITAL

 夏の甲子園連覇をめざす智弁和歌山の戦略を練る一員として、データ収集に務める記録員の湯川元(つかさ)さん(3年)がいる。相手投手の特徴を調べ、ミーティングで仲間に伝える欠かせない存在だ。

 6日、勝った方が初戦の相手となる日大三島と国学院栃木の試合を湯川さんらはテレビで観戦した。勝利した国学院栃木の投手の球種や投げたコースの割合をグラフにした。マネジャーを置かない智弁和歌山では記録員は選手が務める。投手の湯川さんは5月、サポートに回ることを決めた。

 小学2年生から和歌山県御坊市の軟式チームでプレーし、中学では硬式チームで外野手や投手を務め、全国大会に出場した。中学1年の夏、選手権和歌山大会で決勝を戦う智弁和歌山を見て、あこがれた。

 高校は打撃に自信があり、外野手としてスタートしたが結果が出ずに苦しんだ。1年夏、中谷仁監督から下手投げ投手への転向を提案され、元楽天の牧田和久や西武の与座海人らの投球を動画で研究した。

 今年5月、春の県大会準々決勝に2番手で登板したが制球を乱して、マウンドを降りた。「正直限界だと思った」。試合後、中谷監督に「裏方に回ります」と伝えた。「簡単にできることではない」と言われたが、決意は揺らがなかった。「チームのためになることをするしかない。それが自分の役割だと思った」

 ノックの補助、飲み物の調達……。役目は多岐にわたり、仕事の優先順位を見誤り、怒られることもある。それでも仲間から感謝されるとうれしい。岡西佑弥主将は「頑張ってくれている湯川なしにチームは成り立たない」と言い切る。

 甲子園では自身が分析したデータをもとに仲間に打ってもらうことが願いだ。「スコアに本塁打の赤いダイヤマークを記したい」(伊藤秀樹)

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