九州学院、帝京五と13日に対戦へ 監督に聞く
【熊本】第104回全国高校野球選手権大会で、九州学院は13日の第2試合で愛媛代表の帝京五との初戦に挑む。新型コロナウイルスの集団感染に見舞われたチーム同士の対戦。九州学院の平井誠也監督(50)と、帝京五の小林昭則監督(55)にそれぞれ電話取材し、勝負の鍵や意気込みを対談形式にまとめた。
――相手チームの印象は
平井 愛媛大会は準決勝、決勝と逆転勝ちしている。粘り強いチームだなという印象だ。打のチームかなと思う。
小林 投手中心にディフェンス面が非常にいいな、と感じた。
――特に警戒する選手は
平井 まず、先頭打者。そしてクリーンアップがやはり力強い。投手は主に投げている右の2人(積田君、国方君)に、試合の中でうまく対応できるように臨みたい。
小林 2年生エースの直江君。キレのあるストレートが140キロを超えてきて、どう攻略するか。愛媛大会で対戦した松山学院の佐久間君、新田の向井君と似ているなとは思った。スピードボールへの対応がしっかりできれば。低めの変化球を見極められるかがカギになる。この辺りは、愛媛大会と一切変わらない。
――自チームの鍵となる選手は
平井 打線に対してだと、やはり直江以下のピッチャーの出来が鍵になるかなと思う。自分のピッチングで、制球とか、緩急をつけて何とか抑えられれば。打撃では球に逆らわず、基本的にセンター返し中心のバッティングに徹底できればと思う。
小林 1番打者の鈴木がしっかり出て、3番岩来、4番永田がかえしたい。ただ、どこからでもチャンスは作れるので、各回の先頭打者が出塁したい。投手陣はかわすピッチングしかできないので、タイミングを外して打ち取りたい。
――理想の試合展開は
平井 失点をとにかく少なく、序盤、中盤、終盤と点数が取れれば一番楽。1点でも多く取ればいい。
小林 3点以上とりたい。先制点は是が非でも欲しい。
――集団感染の影響は
平井 (日程など)高野連に配慮してもらい、全員そろった、当初のメンバーで臨めるかなと。影響はさほどないと思っている。
小林 レギュラー陣はほとんど陽性になった。体力面、筋力面が心配。甲子園の試合を見ていても、足をつったり担架で運ばれたりする選手がいるので、酷暑の中でのプレーは不安がある。
――初戦に向けた意気込みを
平井 熊本代表として、とにかくチャレンジするという気持ちで精いっぱい頑張りたい。
小林 初出場なので、相手の胸を借りて甲子園の一勝を目指したい。コンディショニングがどうなるか分からないが、相手も同じ条件なので思い切りぶつかっていく。(聞き手・杉浦奈実、三島庸孝)