鶴岡東×近江、互いの印象は 両監督に聞く
【山形】初戦突破を果たした鶴岡東は12日午後1時から、近江(滋賀)との2回戦に臨む。試合を前に、鶴岡東の佐藤俊監督(51)と、近江の多賀章仁監督(62)に、それぞれの印象や意気込みを聞いた。紙面対談の形で紹介する。
――相手の印象は?
鶴岡東・佐藤俊 昨夏の甲子園で4強、今春の選抜でも準優勝で、非常に強いチームという印象だ。
近江・多賀章仁 鶴岡東は近江が1981年、夏の甲子園に初出場した時、初勝利を挙げた縁のある相手だ。現チームは高打率で失策も少なく、投手力もある。全員野球をモットーにしていることもあり、まとまりがあり、総合力が高い印象だ。
――警戒、注目選手は?
佐藤 ニュースなどで投手で4番の山田君を見て、全てがすごい選手だと思う。甘い球がどれだけ来るのか。攻略というよりも、どこまで食らいつけるかという観点で見ていきたい。
多賀 左腕の矢部君が先発するのではないかと予測し、警戒している。球威のある直球で、攻めの投球をしてくるだろう。コンパクトにたたく打撃をしたい。盈進(えいしん)戦で本塁打を打った土屋君、前田君も要警戒だ。
――鍵となる選手は?
佐藤 出場する選手、ベンチにいる選手全員に期待している。
多賀 鳴門戦でスタメン出場し、ここぞというところで打った清谷君、小竹君ら2年生が鍵を握るだろう。
――理想の試合展開は?
佐藤 初戦では守備のミスや、足をつる選手が多かった。甲子園での緊張もあったと思うが、体調管理を含め、試合前の準備をしっかりしたい。
多賀 先制点を取って主導権を握り、中盤、終盤と追加点を挙げる展開だ。初回、守りからリズムをつくりたい。
――意気込みを。
佐藤 相手は強豪校。鶴岡東らしい野球が通用するのか、選手は全力でぶつかってほしい。
多賀 鳴門戦での打撃は出来すぎていたが、結果、チームに勢いがつく勝ち方ができた。試合後、選手たちは極めて落ち着いて、反省点などを分析している。非常によい精神状態で試合に臨んでくれると思う。(平川仁、鈴木洋和)