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高松商の浅野はもはや「尊い」 それでも副主将は距離感を考え直した

2022年8月11日19時00分

朝日新聞DIGITAL

 第104回全国高校野球選手権大会6日目の11日、高松商は2回戦第2試合で佐久長聖(長野)と対戦。主砲・浅野の2打席連続本塁打など、先発全員安打の猛攻で14―4と快勝し、2年連続で初戦を突破した。ベスト8をかけた3回戦は大会10日目(15日予定)の第2試合で、九州国際大付(福岡)と戦う。

     ◇

 この夏、アルプススタンドに陣取る高松商の吹奏楽部が演奏する、チームのチャンステーマ「プリティフライ」が、初めて甲子園に響き渡った。両チーム無得点で迎えた四回表無死二、三塁。先制の好機に、香川大会決勝で先制の適時打を放っている山田一成君(3年)に打順が回った。

 「先制点を取れば流れが来る」。変化球にタイミングが合わず、ファウルが続き、7球目。真ん中低めの直球を三遊間に力強くはじき返した。ベンチに向かって握り拳を突き出しながら一塁へ向かうと、塁上で両手の親指を立てる「グッドサイン」を送って、ナインの笑顔を誘った。

 今では、チームの屋台骨を支える副主将。しかし、中学3年時は、自分の実力が通用するか不安で、進学に迷いがあった。「ダメだったらそれでいい」。後悔したくないという思いと、両親の後押しで、憧れの古豪の門をたたいた。

 同学年には、強打者として入部時から注目を集める主将・浅野翔吾君がいた。類いまれなパワーと才能を目の当たりにし、「すごい」を通り越して「尊さ」すら感じてきた。

 それでも同い年のチームメート。「良いチームを作るには、遠慮していてはいけない」と、新チーム発足後は浅野君との関係性を考え直した。主将と副主将として何度も話し合った。中学時代までは主将を務め、大変さは知っている。だからこそ、「浅野には野球に集中して欲しい」とチームのまとめ役を買って出た。

 内野の守備の乱れが相次いだこの日も、「一つずつアウトを取れば大丈夫」と三塁の守備位置から何度も声を張り上げた。ミスした選手には、すかさず声をかけに向かい、グラブをタッチして励ました。

 山田君の帽子のつばには、「思いは一つ」の文字がある。グラウンドでのプレーを諦め、チームのサポート役に徹する部員「選手コーチ」の1人、岡井舜君(3年)と互いに書き合ったものだ。

 次戦は目標のベスト8をかけた一戦。試合に出られない仲間の思いも乗せて、白球をはじき返すつもりだ。(堅島敢太郎)

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