高松商、きょう佐久長聖と初戦 監督対談「4、5点以内に抑える」
【香川】第104回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場している高松商は大会6日目の11日、第2試合で佐久長聖(長野)との初戦を迎える。高松商の長尾健司監督と、佐久長聖の藤原弘介監督に相手校の印象などを聞いた。対談形式で紹介する。
――相手校の印象は
長尾監督 追い込まれても簡単に終わらず、長打だけでなく、軽打もしっかり打てる。細かいこともきっちりやってくる試合巧者。
藤原監督 打撃に目が行きがちだが守備力も高い。連続出場の強豪校というイメージが強い。
――警戒する選手は
長尾 1、3、4番あたり。巧打、長打ともに警戒している。長野大会準決勝、決勝で登板した広田君は非常に制球力の良い、キレのあるボールを投げている。
藤原 まずは浅野君は一番警戒する選手だが、投手の渡辺君もサウスポーでストレートは140キロを超える。非常に力のある球を投げる。
――自チームの持ち味とカギになる選手は
長尾 浅野がいるが、それ以外の選手がしっかりとつなぐ意識で打撃をするというのが持ち味。渡辺―大坪のバッテリーがカギ。慌てず、しっかりストライクを先行し、失点されても最少失点でしっかり丁寧に投げて欲しい。
藤原 犠打や小技を絡めながら加点する攻撃ができれば。長野大会では失策が少なかった。主将で4番の寺尾が一番のキーマン。寺尾が打つとチームに勢いがつくので、大事な場面で打ってもらいたい。
――チームの状態は
長尾 大会6日目だが、あまり出歩くこともできず、体重のコントロールが難しい。だが、香川大会の疲れも取れて、体の動きは少しずつ良くなっている。
藤原 徐々に暑さにもなれてきた。細かいバント処理やフォーメーション系に力をいれてきた。体調もみんな良い。
――理想の試合展開は
長尾 点を取る、取らないというのは相手との関係によるので分からないが、バッテリーを含めた守備で4、5点以内に抑えたい。
藤原 先制点が大事。香川大会準決勝では浅野君の先頭打者本塁打が出ていたので、相手より先に点をとって主導権を握りたい。5―3くらいが理想的だ。
――初戦への意気込みを
長尾 目の前のアウトを全員でしっかり声をかけて取る。1球1球準備をしてプレーに臨むということを九回まで繰り返していきたい。淡々とやります。
藤原 全力で走って、全力で声を出す。選手の持ち味を存分に発揮できるような監督でありたいし、のびのびプレーしてもらいたいと思っている。(聞き手 堅島敢太郎、高億翔)