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卒業後はアニマル浜口さんの弟子に 佐久長聖・池田、面談で監督は…

2022年8月11日10時51分

朝日新聞DIGITAL

 ■佐久長聖(長野)・池田吉翔一塁手(3年)

 この冬の面談で、藤原(ふじはら)弘介(こうすけ)監督(48)に進路希望を伝えたら目を丸くされた。

 「前代未聞やな」

 高校を卒業したら、「気合だ!」で有名なアニマル浜口さんに弟子入りする。

 プロレスラーをめざすためだ。

 高校1年の正月、偶然見たテレビ中継でプロレスにはまった。

 さらに深くのめりこんだのは昨年11月。インターネットの中継で高橋ヒロム選手とエル・デスペラード選手の試合を見た。

 力と力がとことんぶつかる姿に心が震えた。

 「レスラーの強さに胸を打たれたんです。めざす世界はここだと」

 あれこれ調べるうちに気づいたことがあった。

 気迫があふれるファイトを見せる選手には、アニマル浜口さんが設立した「浜口道場」(東京・浅草)の出身者が多かった。

 「この道場からメジャーデビューしたい」

 弟子入りを決めた。

 佐久市出身。「地元で一番強いから」と佐久長聖への進学を決めた。

 身長167センチ、体重78キロ。守備は少し苦手だが、思い切りのいいスイングが持ち味。なかでも飛距離には自信がある。

 苦手な練習メニューがあった。

 冬場の朝、7時から始まる走り込みだ。

 制限時間を決めて、1周300メートルのグラウンドを何周もする。白い息を吐きながら。

 泣きながら走ったことがある。

 つらすぎて、両親に「やめたい」と漏らしたこともある。

 乗り越えられたことが自信になった。

 プロレスへの弟子入りを心に決めていたこの冬は、ちょっとそのトレーニングもした。

 首で体を支えるブリッジで首を鍛えた。柔軟性を高めようとストレッチに地道に取り組んだのは、受け身がうまくとれるようになるためだ。

 高たんぱく・低脂肪の鶏の胸肉を毎日、食べ、プロテインも欠かさなかった。

 練習の合間を縫って、東京までジムの見学に行った。

 最後の夏もメンバー入りはかなわず、2年半の高校野球生活で公式戦でのベンチ入りはゼロ。

 それでも、「やりきった」と胸を張れる。

 人とはちょっと違う夢を追うことに怖さはない。

 名前は「きっと」と読む。父昇一郎さん(42)が好きな総合格闘家、山本KID(きっど)徳郁(のりふみ)さん(故人)にちなんで付けてくれた。

 「初対面でも一発で覚えてもらえる。プロレスラーとしてやっていくうえでも、その方がいい」

 改めてありがたく思っている。

 グラウンドでプレーすることはできなかったが、「甲子園へ」という夢は仲間とかなえた。

 今度は自分なりに、大きな夢を描く。

 「いつか、プロレスを野球と肩を並べられるくらい有名なスポーツにしたい」(高橋健人)

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