下級生が生んだ県岐阜商の唯一の得点 鍛治舎監督「よく頑張った」
(9日、第104回全国高校野球選手権大会1回戦 社10-1県岐阜商)
県岐阜商の唯一の得点は、急きょ出場機会を得た下級生らがもたらした。
八回表、先頭の高井咲来(さく)選手(2年)が左越え二塁打で出塁すると、代打の磯野真夢(まなむ)選手(2年)の一ゴロで三進し、加納朋季選手(1年)の三ゴロの間に本塁に滑り込んだ。
この試合、普段の主力選手の出場は4人だけで、うち3年生は2人だった。残る5人は控え選手や、主力との入れ替えでベンチに入った1、2年生。序盤は動きが硬かったが、中盤以降は締まった展開になり、笑顔も出るようになった。
七回裏の守備でダイビングキャッチをみせた高橋一瑛(かずあき)選手(2年)は、初の公式戦出場が甲子園となった。「チャンスをつかもうと思った。3年生の思いも受け止めて、春の甲子園に戻ってきたい」と話した。
メンバー外だった選手は地元から急きょ呼ばれ、合流後の練習は2日間だけという急造チームだった。鍛治舎巧監督は「集中してゲームに入ってくれた。下級生がよくがんばってくれた」と感謝した。(関謙次)