両監督に聞く 日本文理―海星あす初戦 ロースコアの接戦か
第104回全国高校野球選手権大会の初戦を8日に控え、対戦する日本文理(新潟)の鈴木崇監督と海星(長崎)の加藤慶二監督がそれぞれオンラインで取材に応じた。双方の戦力や試合展開の想定について語った内容を対談形式にまとめた。
――相手チームの印象は
鈴木 長崎大会を通して1失策と、きっちりとした野球をする伝統校。準決勝、決勝の映像を見たが、実際、投手を中心に守りが堅いという印象を持った。3年前の甲子園で練習会場が一緒になったときは、体づくりに非常に重点を置いているなと感じた。
加藤 個々の能力は非常に高いという印象がある。
――警戒している選手は
鈴木 昨年から投げている宮原投手と向井投手。攻撃面では上位打線が要注意だ。1、2番の出塁から中軸の丸本選手、森選手、西村選手が返して得点するという自分たちの形を持っている。
加藤 田中投手。特に彼だけは一番マークしている。気持ちよく投げさせないことだ。
――理想的な試合展開は
鈴木 先制点が重要になる。甲子園では勢いがポイント。自分たちのよさを序盤から発揮することが一番大事になってくる。1点でもリードして終盤を迎えたい。田中が粘って打撃陣が援護し、お互い5点まではいかないぐらいでの展開になるのではないか。竹野、田中、玉木と昨夏を経験している選手もいる。そこを最大の強みとしてぜひ一勝を挙げたい。
加藤 田中投手を攻略できればと思っているが、現実的には厳しいと認識している。長崎大会と同じように、2点以内に抑えて何とか3点以上を取るロースコアの展開が理想。
――自チームでかぎを握る選手は
鈴木 やはり田中だと思う。特に立ち上がりの一、二回、警戒する上位打線を相手にどうしのぐか。その中で、宮原投手と向井投手を打ち崩すというよりは粘って攻略したい。
加藤 点数はほとんど取れないと思っているので、守り勝つために向井、宮原頼みになると思う。彼らがどれだけ抑え込むことができるか。打線では4番の森だ。
――初戦への意気込みを
鈴木 体調を万全にして思い切ったプレーができるように準備したい。
加藤 1点取って完封する。とにかく失点を最小限に抑える。これが一番大事だと思う。(友永翔大、三沢敦)