高岡商と敦賀気比、あす対戦
【富山】高岡商は8日の第3試合で、敦賀気比(福井代表)と対戦する。甲子園出場が、高岡商5大会連続、敦賀気比4大会連続で、常連校同士の一戦となる。どのような試合展開を予想しているのか。高岡商の吉田真監督と敦賀気比の東哲平監督に、それぞれの担当記者がリモート取材し、対談形式にまとめた。
■高岡商 吉田真監督
――相手校の印象は
近年は甲子園大会で常に勝ち上がっている印象がある。北陸勢同士の対決でもあり、他地区と当たりたかったというのが正直なところ。力のあるチームなので、胸を借りるつもりでぶつかっていければ。
――警戒する選手は
エースで4番を打っている上加世田君に対して、どう対峙(たいじ)していくかが、鍵になる。主軸の高見沢君、キャプテンの春山君も、勝負強い好打者と聞いている。ポイントになる打者をどう抑えていくのかが大事だと思っている。
――持ち味と鍵になる選手は
昨年の甲子園を経験した選手を中心に守りからリズムをつくっていきたい。富山大会では準決勝、決勝と失点がかさんだが、修正もしっかりできている。ディフェンスから、リズムを作ることが出来るかどうかが、鍵になる。
――理想の試合展開は
最後に相手よりも、1点を上回っているのが理想。今年のチームは、粘り勝つことがチームカラー。どんな試合展開でも粘り強く最後まで食らいつき、諦めない姿勢を出していければいいと思っている。
――試合への意気込みを
地元の選手が集まる県立高校でも、全国大会で戦えるということを発信したい。勝ち負けを抜きにして、力を出し切りたい。(聞き手・井潟克弘)
■敦賀気比 東哲平監督
――相手校の印象は
毎年、夏の甲子園に向けてしっかり仕上げ、出場しているイメージだ。今年は富山大会決勝で九回2死から劇点な逆転勝ちをして、勢いがある。浮足立たず、どっしり構えたい。
――警戒する選手は
バッテリーが良いと聞いている。どう打ち崩していけるかだ。捕手の近藤君は4番、投手の川尻君は3番。その点も警戒したい。
――持ち味と鍵になる選手は
今年は、力のないチームだと言ってきたが、夏の福井大会で苦しみながらも勝ち上がり、優勝したことは自信になったと思う。バッテリー中心のチームだが、福井大会では先制点も取れ、『勝って当たり前』のプレッシャーが取れた。甲子園という舞台は、日替わりでヒーローが出る。そんな選手が1人、2人と出てくることを期待したい。
――理想の試合展開は
打線には5点以上取るように、投手陣には5点以内に抑えるように、とずっと言ってきた。良い流れで先取点を取りたい。
――試合への意気込みを
なんとしても勝ち、勢いにのりたい。選抜大会では憧れの舞台で緊張し、何もできずに負けた。甲子園での借りは甲子園で返す。その思いでここまできた。甲子園では思い切り、暴れて欲しい。結果はおのずとついてくる。(聞き手・長屋護)