鶴岡東、初戦は48年ぶり出場の広島・盈進 「自分たちの野球やる」
第104回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選会が3日、大阪市北区のフェスティバルホールであった。3年ぶりに夏の甲子園に臨む鶴岡東は、48年ぶり3回目の出場となる盈進(えいしん、広島)との対戦が決まった。大会2日目第3試合で、7日午後1時開始の予定だ。
抽選会では、佐藤叶人主将(3年)が壇上で紙のくじを引き、記載された番号を読み上げた。「鶴岡東、6番Aです」。この瞬間、既に6番Bを引き当てていた盈進との対戦が決まった。
盈進は、広島大会をノーシードから7試合を勝ち抜き優勝した。対戦校が決まると選手たちが声を上げる学校もあったが、鶴岡東の選手たちは静かに見守った。「相手がどこでも、自分たちの野球をやるだけだと思っていたので、やばいとも、ラッキーとも思わなかった」と佐藤主将は抽選会後に話した。
チームは1日から大阪入りし、調整している。大阪は暑く、2日は午後8時でも30度を超すほどだった。佐藤俊監督は、「暑さやホテル生活など、環境の変化に対応した上で、チーム力を上げていきたい」と話す。チームは4日から、甲子園近くの球場で練習に励むという。(平川仁)
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鶴岡東・佐藤叶人主将 相手がどこでも、自分たちの野球をやろうと思ってきた。守備で流れをつくり、つなぐ打撃で点数を重ねたい。県大会後は士気が上がり、全てのプレーで丁寧さが増している。先の試合を見ずに、目の前の1球1球を大事にしていきたい。
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鶴岡東・佐藤俊監督 県大会で見つかった守備などの課題に毎日、取り組んできた。選手には県大会から成長した姿を見せてほしい。相手校の情報は少なく、試合展開は読めないので、それぞれの状況に対応して判断したい。チーム全員の活躍に期待したい。
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盈進・朝生弦大主将 相手が決まってやっと甲子園が始まったなと思う。どのチームも地方大会では無敗なので気を引きしめたい。広島大会で出た課題を修正しながら良い準備ができている。まず初戦を全力で泥臭くやって、そこから勝ち上がっていければと思う。
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盈進・佐藤康彦監督 (鶴岡東は)甲子園出場経験もある高校で、胸を借りないといけないと思う。投手を含めた守りで、いかに失点を少なく守るかが勝敗の鍵。今までやってきたことが最大の武器だ。盈進のグラウンドでやってきたことを、甲子園で出す。