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富山大会を振り返って

2022年7月31日11時00分

朝日新聞DIGITAL

 今年の富山大会は、春の県大会を制し、第1シードで臨んだ高岡商が前評判通りの力を見せ、5大会連続の優勝を果たした。大会は新型コロナの感染拡大が懸念される中、スタンドでの応援が戻るなど、通常に近い形で実施された。(敬称略)

 高岡商はチーム打率が3割7分2厘。攻撃では、昨夏の甲子園を経験した主将の近藤祐星がチームを引っ張った。打率はチームトップの6割。準々決勝と決勝では本塁打を放った。決勝で逆転打を打った川尻啓人ら4割を超える打者も複数いて、好機にたたみかける集中打は見事だった。

 準優勝の氷見も準決勝を除いて2桁安打を記録した。準決勝ではシード校の富山第一から序盤に大量点を挙げて快勝。決勝では6点差を一時は逆転するなど、破壊力のある打線はさすがだった。走者を出せば、積極的に盗塁を仕掛ける機動力も光った。大沢祥吾、青野拓海、伊尾海遼(かいり)ら力のあるベンチ入りの2年生が多く、来年の活躍が楽しみだ。

 4強入りした富山商は、エースの前田隼弥が投打の要として活躍。準決勝でのライバル高岡商戦で放った満塁本塁打は、伝統校の底力を感じさせた。犠打を使った手堅い攻めもみせ、実力を発揮した。

 同じく4強の富山第一は大会屈指の好投手、エース小林路春を抱え、投打に力のあるチームだった。主将の菊地謙伸を始め、長打力のある選手も多く、好プレーを見せてくれた。

 連合チームとして出場した伏木・呉羽。初戦で大門に4点差を逆転勝ち。2回戦も終盤までリードして、健闘をみせた。上市と富山西は、部員不足の学校が他校から野球部員を借りて出場する「単独廃校ルール」を適用。部員が少ないハンデを感じさせない、好プレーを見せてくれた。

 今年の3年生は、入学時からコロナ禍に見舞われた世代。入学直後から学校が休校になり、夏の甲子園大会も中止になった。取材では、多くの3年生が「最後の夏に試合が出来ることを感謝したい」と口にしていた。球場では、選手たちがひたむきなプレーをみせ、感動を与えてくれた。高岡商には、敗れた選手たちの思いも胸に、甲子園で存分に力を発揮して欲しい。(井潟克弘)

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