県岐阜商の小西投手、九回に好リリーフ 両親のおかげで自信持てた
28日、高校野球岐阜大会決勝、県岐阜商7―6帝京大可児
八回に4点差を追いついた県岐阜商は、九回から背番号10の小西彩翔(あやと)投手(3年)をマウンドに送った。
「自分を信じて投げるだけ。チーム全員を甲子園に連れていく」。気合を入れた小西投手は自己最速タイの145キロの直球とスライダー、カットボールを惜しみなく披露し、勢いに乗る帝京大可児打線を3イニングで1安打に抑えた。
昨夏の甲子園では初戦の明徳義塾(高知)戦で七回からリリーフし、九回にサヨナラ負けを喫した。
「甲子園の借りは甲子園で返すしかない」。悔しさを胸に秘めてこの1年、練習に励んできた。
だが昨年秋以降は、直球のスピードとキレが戻らず自信をなくしていた。「正直、野球から離れようと思ったこともあった」と振り返る。その時、両親が「自分を信じて頑張りなさい」と励ましてくれた。
「集大成の試合で力を出せてうれしい。支えてくれた両親に恩返しができた」といい、「甲子園では150キロのスピードボールで球場を沸かせます」と笑顔がはじけた。