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「満塁本塁打で恩返し」 富山商の前田隼弥投手

2022年7月28日11時00分

朝日新聞DIGITAL

 (27日、高校野球富山大会準決勝、富山商10―11高岡商)

 5点差を追う七回。前の打者が四球を選び、2死満塁の好機で、富山商の前田隼弥(じゅんや)(3年)に打順が巡ってきた。気持ちは落ち着いていた。

 「最初は必ずストライクを取りに来る」。狙っていた初球。内角の直球を無心で振り抜くと、打球はぐんぐん伸びて、左翼スタンドへ。1点差に迫る起死回生の満塁本塁打。前田はダイヤモンドを回り、チームメートと抱き合い、喜びを爆発させた。

 背番号1だが、打撃の良さを買われ、今夏は投打でチームを引っ張ってきた。準々決勝の新川戦では9回を投げて1失点の好投をしながら、3安打と活躍。「前田が中心のチーム」。前崎秀和監督からの信頼も厚かった。

 この日の相手は、ライバル校として、しのぎを削ってきた高岡商。昨夏も準決勝で顔を合わせた。前田は左翼手として出場したが、チームは0―2で惜敗し、自身も無安打に終わった。

 「先輩たちのリベンジを果たそう」。特別な思いで臨んだこの日の試合。初回、2死から3点を先行。「リードを守り抜く」と先発のマウンドに上がった。

 初回は無得点に抑えたが、二回につかまった。5安打を打たれ、押し出しの四死球も与えて計5失点。三回は1死も取れず、上田海翔(2年)にマウンドを譲り、レフトへ退いた。

 「試合はまだ序盤。必ず追いつける」。気持ちを切り替えての満塁本塁打だった。八回表、勢いづくチームはついに同点に追いついた。だが、その裏に再び勝ち越される。九回に2死二塁まで追い詰めたが、あと1本が出ずに試合終了。またしても、ライバルに勝つことは出来なかった。

 試合後、前田は3年間、自分を支えてくれた両親に感謝の言葉を述べ、涙を流した。「きょうの満塁本塁打で、少しは恩返しが出来たかな」。卒業後も野球は続けるつもりだ。(敬称略)(井潟克弘)

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