準決勝は聖隷クリストファー×静清、日大三島×掛川西 高校野球静岡
第104回全国高校野球選手権静岡大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の草薙球場での準決勝は雨のため、27日に順延された。決勝は変わらず、28日に草薙球場で行われる。昨秋の東海大会準優勝の聖隷クリストファーは第4シードの静清と、今春の選抜大会に出場した日大三島は掛川西と対戦する。(魚住あかり)
■静清
静清は17年ぶり2回目の夏の甲子園出場を目指す。エース右腕・久保陸弥投手(3年)がチームの柱だ。打者の手元で微妙に変化する最速141キロの「動く直球」が武器。準決勝の静岡商戦は7回3分の1を投げて8奪三振、失点0に抑えた。打線は、今大会チームトップの長打数を誇る高橋尚志選手(3年)、伊東洸佑選手(3年)らが光る。
■聖隷クリストファー
聖隷クリストファーは好打者がそろう。成田勝英選手(3年)は今大会、打率が6割を超える。昨秋は投打でチームを支えた弓達寛之選手(3年)は、3回戦に一塁手として登場し、4打数3安打2打点の活躍をみせた。昨秋に「逆転の聖隷」と言われた粘り強さは夏も健在。3回戦では浜松城北工を相手に5点差を返して勝利した。
■掛川西
掛川西は投手陣の厚さが魅力だ。左腕・岩沢孔大投手(3年)、右腕・黒羽豊投手(2年)、内野手もこなす右腕・山本柊太投手(3年)らで継投し、対戦相手に的を絞らせない。3回戦で浜松工を0点に、準々決勝は静岡を1点に抑えた。勝負強い打線も光る。準々決勝では九回に山本選手の適時二塁打などで逆転勝ちをおさめた。
■日大三島
春夏連続で甲子園を狙う日大三島はエース右腕・松永陽登投手(3年)が投打の要だ。3回戦の藤枝明誠戦では、7回を投げて被安打2と好投した。京井聖奈選手(3年)も救援投手として登板し、投手層は厚い。打線では池口奏選手(2年)が選抜大会の悔しさをバネに成長。京井選手、松永選手とともにつなぐ打線で得点を重ねる。