県岐阜商エース井上悠、圧巻の投球 夏連覇へ、見せつけた成長
(26日、高校野球岐阜大会準決勝、県岐阜商8―1岐阜第一)
最速147キロの県岐阜商のエース井上悠投手(3年)が今大会初の先発を任され、その力を存分に見せつけた。
182センチ、93キロの体格から繰り出す速球を低めに集め、四回まで走者を出さない圧巻の投球だった。
岐阜第一の打線で警戒していたのは、今大会で3本塁打の福井一颯(いっさ)選手(3年)。「福井選手を抑え、流れを引き寄せる」。苦手とみた内角を突き、2奪三振を含む無安打に抑えた。
8点をリードして迎えた七回。1点を返され、なお1死一、二塁。打席は昨秋の県大会でサヨナラ安打を許した高橋翼選手(3年)。落ち着いて、外角の直球を引っかけさせて併殺に打ち取り、この回でコールド勝ちを決めた。
緊張しがちな性格だが、昨秋から登板経験を積む中で「逃げたりかわしたりでなく、攻めていけるようになった」と自信を見せる。夏連覇に向け、成長したエースがチームを引っ張る。