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困ったらオレを見ろ 岡谷南サヨナラのピンチ、内野陣が頼った切り札

2022年7月26日07時00分

朝日新聞DIGITAL

 (24日、高校野球長野大会準々決勝 岡谷南3―4小諸商)

 同点で迎えた九回裏、岡谷南は2死一、二塁のピンチだった。マウンドに集まった捕手の味沢拓未(3年)、遊撃手の小口航生(こうき)(同)は、一塁側スタンドに目を向けた。視線の先には、大会直前にけがでベンチから外れた副主将の大場遥友(はると)(同)がいた。「甲子園まで行けば、遥友とまたプレーが出来る」。3年生たちがかなえたい夢だった。

 大場は6月中旬の練習試合で、捕球時に打球が右親指を直撃。腫れ上がる指を見て「折れてるな」。同時に「最後の夏は無理だ」と悟り、涙が出てきた。

 代打の切り札だった。家に帰った後もティー打撃をするなど、ここぞという場面に備え、がむしゃらに頑張る大場の姿はみんなが尊敬していた。春原ケンジ監督は「誰よりもバットを振り込んできた」と認める。

 味沢は大場とは小学校からの幼なじみだ。毎日一緒に学校から帰り、野球もともに続けてきた。「安心できる、兄弟みたいな存在」と大場。小口航は、遊ぶときもご飯を食べるときも「高校に入ってからはずっと一緒にいた」と話す。

 大場の離脱は痛手だったが、7月末にはギプスが取れると知った3年生たちは奮起した。主将の秋山彰吾(同)は「遥友を甲子園に連れていくのが、みんなの目標になった」。甲子園でまた一緒にベンチに入れると選手は信じていた。

 夏の大会が始まり、大場はみんなに言った。「困ったときは俺を見ろ」

 この日の九回裏のピンチ。内野陣がスタンドの大場を見つめると、大場は立ち上がって両手を挙げた。味沢は「あれでリラックスできた」と感謝した。

 結果は次打者に適時打を打たれサヨナラ負け。だが、試合後、大場は「みんなカッコよかった。胸を張って欲しい。泣けてきますけど」と笑顔で話した。その直後、球場の外で泣きじゃくる3年生たちに迎えられた。「遥友ごめんな」「ありがとう」。その言葉を聞いた大場の目にも涙があふれていた。(高億翔)

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