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コロナ下の2年半「高校野球、最後にやっと満喫」 秋田大会振り返る

2022年7月23日12時13分

朝日新聞DIGITAL

 第104回全国高校野球選手権秋田大会は、第5シードの能代松陽の優勝で幕を閉じた。田中元輝主将(3年)を中心にまとまり、11年ぶり4度目(中止の第102回大会を挟む)の頂点に駆け上った。一方、混戦模様という前評判通り、シード校が早々に姿を消すなど、実力が伯仲した熱戦が目立った。

 能代松陽は田中主将が攻守にチームを引っ張った。5試合で19打数10安打。捕手としても、530球を投げたエース三浦凌輔投手(3年)らをリードした。2年生の活躍も目立った。先頭打者の大高有生選手は22打数8安打5打点。9番打者の保坂大悟選手は15打数7安打4打点で、下位打線からも好機を作った。

 準優勝は昨夏に続いて秋田南。ノーシードだったが、3回戦で第3シードの本荘、準々決勝で第6シードの大館鳳鳴を1点差で破った。準決勝は昨夏の覇者・明桜に競り勝った。

 昨年も背番号1を背負った塚田将正投手(3年)の存在が大きかった。準々決勝でひじを痛めてからは出番はなかったが、主将としてベンチの真ん中に立ち続けた。「将正を甲子園で投げさせたい」。一体感はどのチームにもひけをとらなかった。

 準決勝で敗れた第2シードの明桜は、今年も攻守とも高いレベルだった。力強い投球を見せたエースの野中天翔投手(3年)、昨年の甲子園も経験した石田恋主将(3年)を中心に、「県内のどのチームよりも練習してきた」との自信に裏打ちされた隙の無い野球を見せた。

 同じく4強の秋田中央はノーシードから躍進。エース土田温人投手(3年)らが、のびのびとした野球で準々決勝を含む3試合をすべて1点差で勝ち上がった。

 一方、8強に残ったシード校は3校だけだった。

 第1シードの秋田商は初戦で好投手を擁する湯沢翔北に敗れた。左右の二枚看板をそろえ、前評判の高かった第3シード本荘も勝ち上がれなかった。第4シードの大曲農は初戦を突破できなかった。

 今年は2年生の昨夏から背番号1を背負った好投手の最後の夏でもあった。横手の佐藤陽永投手、大館鳳鳴の木村拳士投手は今年もシード校のエースとして力投した。秋田北鷹の相馬大地投手は腰痛を抱えながら8強入りに貢献した。

 ほかにも湯沢翔北の武藤栄昇投手(3年)や、大曲工の石山伶偉(3年)、長淵星河(3年)両投手も評判にたがわぬ力を見せた。

 今年の3年生は入学直後から新型コロナの影響を受けた。その年の夏の甲子園は中止。今年も感染拡大で1カ月半ほど全県で練習自粛になった。

 大会前、「自粛で指先の感覚を失い、焦ってフォームを崩した」と明かす投手がいた。コロナ下で泊まりでの遠征がなくなり、あるマネジャーは「一度くらい、みんなで遠征したかった」とこぼした。

 そんな中、この夏の大会は3年ぶりに1回戦から有観客で行われ、吹奏楽部の演奏や、野球部員らのダンスがスタンドを彩った。「最後にやっと、3年生に高校野球を満喫させてやれた」。負けても、ほっとした表情で漏らしたある監督の言葉が印象的だった。(北上田剛)

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