51年ぶりのベスト4に導いた2本塁打 鶴来・中家君 次戦は星稜
(21日、高校野球石川大会準々決勝、鶴来14―4北陸学院)
エースで中軸打者の中家らい(3年)が、51年ぶりのベスト4進出へ導いた。
初回、2死で左打席に立つと、相手左腕が投じた真ん中気味の甘いカーブを思いっきり振り抜いた。打球は右翼席へ。チームを勢い付けた値千金の一打は、公式戦初本塁打だった。
同点とされた二回には、仲間が3点を勝ち越して2死一、二塁で打席が回ってきた。想定していなかった内角気味の直球。しかし、うまく振り抜くと、打球は再び右翼席へ。左投手の変化球対策をしてきた結果が出たという。
投げては、10安打を浴びながらも7回を完投。四回や七回には走者を背負うピンチもあったが、同じ中学の捕手・横道淳一から「点数あるから落ち着いていこう。いつも通りなら抑えられる」と声をかけられ、自信を持って投げ抜いた。
次の対戦は、昨夏に1対0で負けた星稜だ。「あの負けで自信がついたのでリベンジして甲子園にいきます」(敬称略)(朝倉義統)