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「先輩のため」帽子に書いたあの日から、再びの決勝 秋田南・塚田君

2022年7月21日21時30分

朝日新聞DIGITAL

 (21日、高校野球秋田大会決勝、秋田南3―6能代松陽)

 3点を追う九回。秋田南のベンチの真ん中で、エースで主将の塚田将正(しょうせい)君(3年)が仁王立ちしていた。けがで投げられず、準決勝に続いて出番がなかった。

 昨夏。2年生で背番号1を背負った塚田君は、チームを決勝まで導いた。だが、明桜に0―6で敗れ、甲子園には行けなかった。

 「甲子園に思い入れがなくて、ただプロに進むためのツールだと思っていた」

 その考えが、大きく変わった。マウンドの塚田君に、先輩たちは「お前なら大丈夫!」とずっと声をかけてくれた。試合後、その先輩たちが泣き崩れる姿を見て、心に決めた。

 「三年生のために」

 決勝の翌日、練習用の帽子の裏にそう書いた。甲子園のマウンドに立つ姿を見せることで、恩返しがしたかった。

 だけど、昨秋から調子を落とした。「プロに行くには、球速がないとスカウトの目につかない」。速さを求めた結果、制球を失った。チームも結果が出ず、春の大会は初戦で負けた。

 ノーシードで迎えた最後の夏、準々決勝の大館鳳鳴戦。先発の塚田君はシード校相手にゼロを並べた。だが六回、右ひじを痛めて降板。「情けなくて」と試合中のベンチで泣き続けた。

 「勝ち上がって、将正を甲子園で投げさせたい」。秋田南の選手たちはそう言った。この日も、塚田君はベンチの真ん中に立ち続け、仲間と叫び、何度も笑顔で拳を突き上げた。

 2年続けて、優勝には届かなかった。「準優勝ほど悔しいものはない。一度は甲子園に行きたかった」と塚田君。「でも、みんなが決勝まで連れてきてくれたから、ありがとうと言いたい」(北上田剛)

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