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強豪打線「タイミング外せた」手応えも…新発田中央・倉島魁飛捕手

2022年7月21日11時00分

朝日新聞DIGITAL

 20日、高校野球新潟大会4回戦 新発田中央0―7中越(七回コールド)

 新発田中央の捕手倉島魁飛(かいと)(3年)はすぐさま動いた。二回、1死から5番打者に初安打を許すと、マウンドに向かいエース高橋育生(いくみ)(同)に声をかける。「打たれるのは仕方ない。切り替えていこう」

 昨夏の苦い経験があった。負傷した先輩に代わりマスクをかぶった日本文理との初戦。四回に配球を読まれて連打を浴びると、そのままずるずると引きずってしまった。

 「日本文理を倒して甲子園に行ってくれ」。先輩たちから託された。3大会連続(中止の102回大会を除く)で同じ相手に敗れ、「打倒文理」がチームの合言葉になった。そのために避けては通れない強豪・中越との一戦。「格上だが意地でも勝ってやろう」と強い気持ちで臨んだ。

 壁は厚かった。

 二回は初の被安打に続きストレートで四球を出すと、適時二塁打に死球も与えて3失点。六回にも四球が絡んで失点を重ねた。

 打線も六回まで無安打と沈黙。七回、2死からようやくチーム初安打が出て、自身の打順が回ってきた。「何とか一本打って食らいつきたい」。前の2打席で三振に打ち取られていたスライダーを捉え、塁上で思わず表情が緩んだ。「ここから反撃だ」と意気込んだが、後続が倒れた。

 6回で打たれた安打は6。試合後、「打者のタイミングは外せていた」と手応えを口にした。ただ、与四死球5が響いた。「もっとマウンドに行って、投手と話してカバーできていたら」。相手打線のスイングの鋭さや、笑顔で打席に立つ雰囲気にのまれ、マウンドへ向かうタイミングを逃していたという。

 「打倒文理」はかなわなかった。「次こそは日本文理を倒して甲子園に行ってほしい」。先輩たちの悲願は、自分たちの代にとっても悲願になった。(友永翔大)

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