女子マネジャーから選手に 試合前のノック補助「うれしかった」
18日、高校野球愛知大会 吉良8―1名古屋大付・緑丘・山田
今夏で廃部予定の名古屋大付の部員、大橋那和さん(2年)は、山田の部員、橘果怜さん(1年)と並んで、緑色のメガホンを手に名古屋大付・緑丘・山田の連合チームの熱戦をスタンドから見守った。初回の1得点に「がんばって練習した成果。うれしい」と喜んだ。
名古屋大付は、夏の大会では2011年以来、1勝もできていなかった。昨夏の初戦は5回コールド負け。でも連合チームで出た今年は13日に岩倉総合との2回戦に勝利し、吉良との3回戦に進んだ。
大橋さんは、昨年4月、マネジャーから選手になった。「めっちゃ楽しかった。2年間、部員として野球がやれて本当によかった」
昨夏は制服で応援したが、この日はユニホームで、試合前にはグラウンドに立った。今夏の大会は男子と練習をしてきた女子部員はノック補助員をすることが認められたためだ。「球場はすごく広く、みんなと同じところに立てたのがうれしかった」
試合は1―8で敗れた。最後の試合が終わり、「部活がなくなり、みんなで野球がやれなくなるのはさみしいけど、(2回戦で)最後の夏に一勝できたのは本当にうれしい」。
生徒会の執行部にも入っている。これからは、9月の文化祭に向けて準備が本格化する。その後は「受験勉強に専念します」。(戸村登)