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体力の限界、それでも…相手監督もうなった直球 酒田南・田村投手

2022年7月18日06時10分

朝日新聞DIGITAL

 (17日、高校野球山形大会3回戦、東海大山形3―2酒田南)

 2―2で延長戦に入った十回表。開始前のマウンドでの投球練習で、酒田南のエース田村朋輝君(3年)に異変が起きていた。

 いつもなら大きく踏み込むが、この時は腕で軽く投げるだけ。大きく息を吸い込み、呼吸を整える。この日の山形市の最高気温は30度を超える真夏日。九回終了までに119球を投げ、「体力の限界が来ていた」

 疲れは球速にもあらわれた。最速152キロの直球が持ち味。試合中145キロ超が低めに決まる場面も多くあったが、この回は135キロほど。1死後、死球を与えると連打を浴び、満塁のピンチをまねいた。

 「絶対に抑える」。自らを奮い立たせ、相手打者に向かった。投じた直球は再び140キロ超。内野ゴロで2死にしたが、3者を背負ったまま。次打者には、変化球が抜けるのが怖くて、すべて直球で勝負した。

 5球目。外角の直球をセンター方向に大きくはじき返された。「もしかして」。フェンス越えがよぎったが、振り返ると中堅手の中圭佑君(2年)がギリギリで捕球するのが見えた。「シャー!」。両手を横に広げてガッツポーズするとふらついた。仲間に支えられてベンチに戻ると、そのまま降板した。

 東京都出身。甲子園を目指し、中学時代の先輩がいる酒田南を選んだ。昨秋の県大会は優勝。今春も準優勝した。自身も入学時からプロを目指して、球速を15キロ以上上げた。

 チームは十一回に勝ち越されて敗退。「あの低めの直球はやっぱり素晴らしかった」(東海大山形の武田宅矢監督)と言わしめ、今大会ナンバーワン投手とも評される田村君の甲子園への道も終わった。試合を振り返り、「四死球を恐れて置きにいってしまった」と悔やむ。

 進路は未定だが、今後の目標は「プロで活躍できる選手」。すでに次の舞台を見据えている。(平川仁)

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